momogenics!🍎🥧

星のカービィ邪道創作(ももメタ専

小さな変化(カービィとメタナイト)


「おいしくない」
コピーした瞬間、そう言いたげに悲しげな顔をしたカービィは、瞬く間にギャラクシアの力を持って、カンパニーを滅ぼしてしまった。

呆れるほど平和な日に果たし合いをしたのが災いし、目の前で愛剣ギャラクシアを食べられてしまったメタナイトは仕方なく汎用の剣を持って、自分の名前を騙るサイボーグ類などを蹴散らしつつ、慌てて追いかけてきたのだが……
追いついた時には全ては終わった後のようだった。

ギャラクシアをコピーしたカービィ、頭にはちょこんと持ち主の顔のお面まで乗せている。
それはそれで可愛らしい…のだが。
カービィ
メタナイトが、諭すように言った。
「そろそろ、ギャラクシアを返してくれないか」
カービィはこくん、とうなづくとギャラクシアを吐き出し、
ギャラクシアは星の形の光を纏っていくらかバウンドし、メタナイトの手に戻った。
「いい子だ。ありがとう」
カービィは、意外に思った。
メタナイトが自分に礼を言ったことなどなかったから。
でも、彼はそれ以上気にしなかった。

彼は知らない。

嘗ての彼と彼女、ひとつになったふたりのことを。
ひとりからふたりに分たれた、今の彼の中には、「彼女」も共にいることを。

 

 


―――
解説:彼女とは、「ギャラクシアの乙女」、かつてそれを所有した騎士でありギャラクシアの魂の「一部」である、メタリア姫のことです。

機械仕掛けの騎士 番外編

 

主人からの密命。
「彼女の誇りを奪いなさい」

どういう意味か、解りかねた。
しかし徐々に、主人の意図するところが解ってきた。理解してしまった。

「騎士としての誇り、人としての誇り。全てを奪ってしまいなさい。彼女が正気に戻ったとき、何があったかを覚えていれば、彼女は生きていられないでしょう」
つまり。
彼女に傷を付けろと言っているのだ。
物理的に傷害せよと言っているのではない。
彼女自身の重みで、彼女そのものが崩壊してしまうような傷を。

メタナイトボーグと呼ばれる型は、自分だけではない。
自分が躊躇い続けていれば、純粋に命令に従うだけの「マシーン」が放たれる。
そうすれば、本当に彼女は……

「アリア」
彼女を守らなければ。
直感的にそう感じた。だが、背立した思考が彼を苦しめる。
敵勢力の娘に肩入れするのはなぜだ。
そんな自分は、すでにカンパニーから離反しているのではないのか。
主人を裏切っているのではないのか?自分は誰の騎士なのだ。主人か、アリアか?

そう、自分は主人に使えるメタナイトボーグ、M-71105だ。
ただ、ミストレスの命令といえど、私にはあの娘を理不尽に傷つけることなどできない。
どうにかして、あの娘を実の兄の元に返してやらなければ。
その上で、私が殺す。


(番外編。※本編とはリンクしません)

泣きたい場所 (メタスー破局後のメタとモモ)

スージーが出ていった日の夕刻。

 

「メタリア」

メタナイトが声を掛けた。

見下ろす大地のはるか遠くには、夕日に照らされた海が見える。

 

「はい」

「今度、海を見に行くか」

今、ここには二人しかいない。

メタリアが見た、すこし洒落た、灰褐色の石造りのバルコニーにやや屈みもたれて、風にあたる彼の横顔は、

だいぶ吹っ切れていた。

「海、ですか……いいですね」

兄が言うのは、言うまでもなく、オレンジオーシャンのことだろう。

あそこは、夕暮れ時ともなれば、空から大地まで、何処までも蜜柑色に染まる。その様相は、得もしれぬ美しさだ。

一度、二人が幼い頃、今は亡き父に連れていってもらった。それっきりだ。

「僕達、旅行なんてしたことないですものね」

「そうだな」

ふたたび、二人で静かに海を見る。

オレンジオーシャンのような華美な美しさでないにしても、橙色に焼けた空と森の色は、焦燥した心にどこか落ち着きをもたらす。

数時間前まで、とてもバタバタしていたのに。

メタリアとスージーの会話の後にちゃんと二人で納得いくまで話し合ったのだろう、メタナイトはわりと穏便にスージーと別れたようだ。

「お付き合いしますよ。兄上の傷心旅行」

「そういう言い方をするな」

まだ傷は全然癒えてないんだからな。

とでも言いたげに憮然とする兄に、メタリアはくすりと笑みを漏らす。

「ねえ兄上。ぷにぷにちゃんも誘っていいですか?デデデと、わどわどちゃんも」

「駄目だ」

メタナイトは仮面の奥で嫌そうに瞳を狭めた。

「あいつらがいたら、騒がしくて骨休めどころではない」

「みんないたらきっと楽しいのです」

一日中海や森で遊んで夜遅くまでゲームしたり騒いだり、

みんなで一緒に過ごすと考えるだけで楽しい。メタリアは心を躍らせた。

「『お前が』楽しいんだろう」

「ばれましたか」

メタリアは照れ臭そうに頭をかいた。

「でも、僕も結構騒がしいですよ?」

「お前一人ぐらいならどうにかなる」

まあとにかく、少し静養したいが、独りだけでは寂しい、ということなのだろう。

「じゃあ、うちのわどわどちゃんは、連れてっていいですか?あの子は静かだし、よく働いてくれますから」

「いいだろう」

 あの子は人の時間を邪魔しないし、よく人の気持ちにも気を配れる子だ。

 それに、自分一人ではメタリアも身を持て余してしまうだろうし、彼女の話し相手にもちょうどいい。と彼は考えた。

 

「父上が亡くなってから家族で旅行なんて、はじめてですね。ぼく、すっごく楽しみなのです、兄上!」

メタリアが風の方角に向かっておもいっきり背伸びをした。

夕焼け空の色が、彼女のマント、後ろ姿と同化する。

本当は、少し泣きたい。

でもここでは泣くことはできない。

彼の脆さを、弱さを知っているのは、

メタリアだけなのだ。

ダイソーがふわもこに本気出しすぎてる

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昨日ダイソーいったら、

ふわもこ系のなんかがぶわーっといっぱいあって、

WEGOっぽいふわもこバッグとか耳あてとか買ってしまいました◖ฺ|´⌣`*|◗

わたしピンクとか、パステルカラーなどの女の子らしい色とは親和性ないんですが、ブルーなら、パステルカラー持っても許されるのではないかとと思いまして。

最近のダイソーはがんばりすぎや₍₍ ◝('ω'◝) ⁾⁾ ₍₍ (◟'ω')◟ ⁾⁾

 

断片/機械仕掛けの騎士⑤

「うう………」
アリアは、さっき吹き飛ばされた時の衝撃の後から、猛烈な眩暈と頭痛に襲われていた。
アリアが走るアクシズアークスの内部は、今や光線兵器と物理兵器、炎と弾薬が飛び交う、文字通りの地獄と化していた。
(おにいさま……兄上………)
記憶が混濁しながらも、
仲間を逃がせという「兄」の命に従うべく、アリアは攻撃と飛散する瓦礫を果敢にかわしながら、非戦闘員たちの集結する第二生産エリアへとひた走る。

「アリア」
どこからか、美しい声が聞こえた。
顔を上げると、黒いヘルメットに、青緑の長い髪を持つ女性。彼女らの所有者、ベアトリスがいた。
「ベアトリスさま…」
アリアの目の前で遠く佇んでいたベアトリスは、アリアの元に近づいてくる。
マントもアーマーもすす汚れ、ぼろぼろになったアリアを見て、ベアトリスの蒼い瞳が伏せられた。
「可哀想に。怪我をしたのね」
そして、擦り傷だらけになったアリアの顔にそっと手を伸ばす。
「これぐらい、大丈夫なのです、ベアトリスさま。アリアはとても、元気なのです!」
アリアは、やや大げさ気味に、ベアトリスに心配をかけまいと精一杯に無邪気な笑顔を作って答えた。
ベアトリスは優しくアリアに語りかける。
「アリア。よくここまで来てくれましたね。独りで逃げてきて、辛かったでしょう」
「M-71105を残して」
その一言は、アリアの心に揺らぎを与えるには十二分な威力であった。
(おにいさま……!)
今こうしている間も、「おにいさま」は敵と交戦している。無力な自分は、兄が死地にいるというのに何も出来ない。何の役にも立てない。
そう、何も……

「アリア。あなたはM-71105の助けになれるわ。」
「!」
拳を握りしめ、俯いたアリアの顔がばっと上がる。
「アリアは…おにいさまの助けになれるのですか?」
「そうよ。なれるわ。」
「本当に、おにいさまを助けられるのですか…おにいさまと共に敵と戦えるようになるのですか?」
「そう。アップグレードを受ければね。」
今まで大粒の目をうるませていたアリアは
、両目に強い意思を宿し、ベアトリスを見た。
「アリアは…アップグレードを受けます!おにいさまと一緒に、敵と戦える力をください!」
「ええ、勿論よ。あなたには、資質があるわ」
ベアトリスは満足げに頷いた。

「いらっしゃい、アリア。すぐにアップグレードを行います。ここの従業員たちはわたしに任せて。」
「はい!」
アリアは迷うことなく、改造ラボへと先を歩むベアトリスに続いた。


メタナイトボーグとの戦いで致命的な破損を被ったステラマキナを破棄し、どうにか社長室の近くに降り立ったメタナイトは、分厚い鋼鉄の扉を切り裂き内部へと踏み入った。
そこには彼を待つ者がいた。
「ごきげんよう、メタナイト様」
複数の被支配エリアで、見覚えのある女。
「まだ生きていたか」
「ええ、お陰様で。再びようこそ、アクシズアークスへ。考えを改め我がカンパニーに入社しようというそのご意思、大変嬉しく思いますわ」
メタナイトは無言で背のギャラクシアに手をかけた。
「ええ。期待されていることでしょう。強者のメタナイト様には、それに相応しいおもてなしをしなくては。出なさい」
ベアトリスがぱちん、と指を鳴らした。
ぐわんぐわんと轟音が鳴り響き、天井のハッチから鎖で吊るされた何かが降りてくる。
それは黒い、「ウサギのような丸い物体」。
黒い外套を身につけた桃色の少女。彼女は両腕を鎖に吊るされたまま、目を閉じている。

(やはりか)
こんな事なら、メタナイトボーグを排除するより、攫う形でも回収しておくべきだった。
非戦闘員扱いだと油断したばかりに!
メタナイトボーグが攻撃をしかけたとはいえ彼女はしばらくは安全だと判断し、 そのままどこかに行かせてしまったことをメタナイトは猛烈に後悔した。
「あなたの妹君、メタリア姫ですわ。
会いたくてたまらなかったでしょう?」
ベアトリスが嘲笑を込めてメタナイトに語りかける。
「随分と悪趣味な格好をさせているな。
お前の趣向とは実に一致するが」
「昨年以降、人材レベルの統一化を図るため、すべての入社希望者に対して入社試験を義務化致しまして。メタナイト様にも、我が社の入社試験を受けて頂きます」
メタナイトを無視してベアトリスは続けた。
相手を無視し、自分の言葉を一方的にまくし立てるベアトリス。そんな彼女に、メタナイトは敵意とはやや違う、寂寥感みたいなものを感じていた。
(この女、頭がいかれているのか。
あるいはどこか捨て鉢なようにも見えるな。内部の警備も、明確に「穴」があった。まるで、ここに来させるためのように。そしてそれは、罠ですらなかった。今、この瞬間までは)
「フフフ……貴方があらゆる意味で、最も敵に回すのを恐れた相手かもしれませんわね。あなたの「入社試験」には
我が社のテクノロジーにより純粋な戦闘マシーンとして最適化されたメタリア姫、もとい、『アリアテンペスト』がお相手致します」
アリアテンペストと呼ばれた彼女は、ぱちりと目を開けた。
つぶらな緑色の瞳はガラスのように透明で、無表情にメタナイトを見つめている。
「この「入社試験」はアリアテンペスト、あるいはメタナイト様のいずれかの死亡をもって終了します。いかなる理由があっても途中棄権は認められません。メタナイト様、あなたのご健闘をお祈りしております」
ベアトリスが「かかれ」と合図するように腕を振りメタナイトを指し示す。
鎖から解き放たれたアリアテンペスト、黒いアリアは無表情のままメタナイトに向けて突進した。

付録!付録!付録!

いずれもスプリングの付録です
ネコのぬいぐるみが辛抱たまらんで買ってしまた……
お財布はカービィカフェのキーホルダーと合わせてすごい気に入ってます!
今財布も通勤バッグも時々付録ものですが、付録にしかないデザインのもあるし、気軽にかわいいものをとっかえひっかえできるのは移り気な私には嬉しいです!
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あとこれは、Q-pot.マガジンの付録。

そのままつけると紐が長いので、二重にして肩ショルダーにするといい感じでした。

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