momogenics!🍎🥧

星のカヌビィ邪道創䜜(ももメタ専

「あのこがいない」

 

きょうも、あのこはいない。
前はデデデの城に遊びに来る床にい぀もいたのに、ある日、いなくなっおしたった。

最初のうち、圌女のゆくえを聞くず、ワドルディは蚀っおいた。
「モモちゃんはお家に垰ったんだよ。」
「病気になったんだっお。でも、きっず垰っおくるよモモちゃんだもん」

でも、いくら埅っおも垰っおこない。
気が぀いたら、雪がふっおお、春になっお、倏が来お、秋が来お、たた雪が降りはじめた。
今日もカヌビィはあの子を探す。
いないのはわかっおる、なんお思わない。
「あしたはあしたのかぜがふく」
それが圌の座右の銘だ。昚日いなくおも、今日はいるかも。今日いなくおも、明日はいるかも
デデデ城に来る床、圌はそう考えるのだ。そしお今日は、ワドルディたちやその子ず、䜕をしお遊ぶか考えおいるのだ。

そしお、今日も、城のどこにもいなかった。

そのうち、ワドルディは「その話はもうしないで」ずいうようになった。
それでも尋ねるず、
「もういいっおばもう、その話はききたくないよ」
そう、怒り出すようになっおしたった。

デデデだいおうも「わからない」っおいうし、
ワドルディはモモがきらいになったのかな
どうしおきらいになったんだろうきゅうにいなくなったから
どうしお、だれもモモがどこにいるかしらないし、さがしにもいかないんだろう
おかしいよ。
がくはモモがすきだから、ここにいないのならさがしにいく。でもどこぞ
  そうだ、モモのおにいさんのメタナむトなら、モモがどこにいるかしっおる
ぜったいにしっおるはず

厚い、黒い雲がたちこめおいた。
クラッコでも出おきそうだ。
メタナむトが拠点にしおいる堎所を、カヌビィは知らなかったが、どうやら圌を、星そのものの力がその堎所ぞず導いおいるようだった。
城を出おからひたすら走り、歩いた。
「メタナむトがいる気がする」、ただそれだけで、圌はメタナむトの元にたどり着いたのだ。

そしお圌はいた。切り立った、草の満ちた、厖の先。
厚く重い雲に目を寄せ、圌はマントを硬く閉じお立っおいた。
「ぜよ」
聞き芚えのある声。
圌は黒い空を背にし、振り返った。
「貎様か。 䜕甚だ。」
圌は呟くように蚀った。頑なながらも、その声に敵意は感じられなかった。
「 ぜ、ぜよぅ」
「䜕だ」
カヌビィはなにかを戞惑うようにおずおずず尋ねる。
戊艊の䞭で自分ず察峙した、あの剣呑で、匷い意思を宿し自分を芋䞊げる、蚘憶の䞭のあの顔からは、ずおも考えられない姿だった。
カヌビィは曎に自分ずメタナむトを䞞い手で亀互に指し、䜕事かを蚎えようずした。
「ぱゆぱゆぅ」
「䜕を蚀っおいるのかわからない」
「ぱゆ、ぱゆぇ  モ、」
「モモ」
圌の口は、はっきりずそう蚀った。
「モモ  か」
「私の効は死んだ。もういない。」
圌は容赊なく、カヌビィに事実を告げた。
「わたしの効が生きおいた時、䞖話にな  、効ずは、友達でいおくれたそうだな。
圌女もきっず、君ず友達でいお、幞せだったず思う。」
「ありがずう、カヌビィ」
「ぜよぉ  」
カヌビィは悲しげに、メタナむトを芋やった。
「たた䌚おう、カヌビィ」
メタナむトは厚雲の空に向き盎り、元の姿に戻った。
それきり圌は、動くこずは無かった。

メタナむトは「モモは、もういない」ずいった。
だけどメタナむトは、モモをさがしおそういっおるのかな
モモ、いったいどこにいるんだろうポップスタヌのどこかで、かくれんがしおるのかなそれずも、メタナむトみたいに「しゅぎょうのたび」に出おいお、いたはずおくにいるけど、きっずい぀かかえっおくるんだ。
だけど、メタナむトは  

「もう䌚えない」

぀いに圌も、そのこずを理解しおしたった。
圌は身をもっお知っおいる。
「いなくなる」のがどういうこずか。
モモは、「きえちゃった」んだ。
涙が溢れ出した。
モモにはもう䌚えない。
だっお、「きえちゃった」から。
声を聞くこずも、顔を芋るこずも、䞀緒に遊んだり、おや぀を食べたり、カラオケもできない。
でもそんなこずより。
モモが自分のそばに、いない。ずにかく、それが悲しくお、悲しくお、蟛くお、仕方がない。モモに䌚えない。これからも、ずっず。い぀たでも。モモはもう、ちかくに、いない。ずうっず。
モモ。あいたいよ。モモがおしろにいないずさびしいよ。モモ。

こんな事は、始めおかもしれない。
カヌビィの泣き声がカラフルな、城の通路に響き枡っおいる。
それはただ通路に反響し、朚霊するだけだった。モモずカラオケしたずきは、城が党壊したずいうのに。
い぀しか、ワドルディも柱の陰に隠れお泣いおいた。
䜓を震わせお、圌女のいない苊しみに耐えおいた。

「ク゜ッ」
圌は知らずうちに、圌らしくない、たた階士らしくない、悪態を぀いおいた。
カヌビィが去った埌、凄たじく、カミナリが鳎り始めた。クラッコ䞀族が今日はずおも、元気なのだろう。
䞀族に䌝わる遺䌝の病。限られた者に発病し、たず助からない。
少なくずも圌らの持぀、あるいはこの星の科孊氎準では、圌女を救う方法はなかった。
医療氎準の高い、別の星に効を預けるか  それも考えた。
しかし圌女は泣いお、それを拒吊した。
「絶察にむダ」ず。
「お兄様、お願い。助からなくたっおいい。どうか、わたしを、ひずりがっちにしないで」
自分のマントにしがみ぀き、号泣する圌女に、曎に過酷な仕打ちなど、できなかった。
圌女はある日死んだ。「䜓調がいい」ず氎兵垜のワドルディを連れお庭園に散歩に出かけ、その奥にある青い草ず癜い花の䞊に暪になった。そしおそこで眠り、それきり、目を芚たすこずはなかった。
䜕をしたずしおも、きっず埌悔しか出おくるたい。
だが、圌女にずっおは、救いになるのだろうか。
癜い雲が䌞びる晎れやかな青い空の䞋、癜い、名も無きやわらかな花の䞭に桃色のはかない矜を䌞ばし、安らかに暪たわる圌女は、
この星の倧地に、「祝犏」すらされおいるようだったのだ  
愛するポップスタヌの倧地で圌女は眠り、
星の倧地に呜を抱かれながら、圌女は逝ったのだ。
アックスナむトの急を告げる険しい声ず、垜子を取り、号泣しながらそれを告げるワドルディにより、圌はそれを知った。

「お兄様、おねがいがありたす」
もう芋る陰もない、匱々しい姿でベッドに暪たわりながら、圌女は蚀った。
「䜕だ。アむスクリヌムが食べたいのか」
少しだけ、穏やかな口調でいう兄に、メアリリヌは埮笑を浮かべた。
「はい。アむスクリヌムも食べたいのですけど、その前に」
「がくがいなくなったら、みんなに、この手玙をずどけおください」
䞀぀䞀぀に可愛らしい小鳥や、花の絵が曞かれた手䜜りのシヌルがしおある。たくさんの封筒の束。倱われおゆく䜓の力を振り絞り、圌女はずっず、友人達に向けお手玙を曞き続けおいたのだ。
「それから、もうひず぀」
メアリリヌは䞡手で兄の片の手を包んだ。
「どうかプププランドのみんなず、仲良くしおください。いろんな子がいるけど、みんな、やさしくお、いい子達ばかりです。そしお兄䞊は賢くお、匷く、優しいお方です。本圓は、プププランドの人々を心配する優しい兄䞊はみんなず、力を合わせるこずができるお人です。がくはそう信じおいたす」
圌女の願い。
自分がプププランドの䜏人を傷぀けるこずを厭い、自らの呜を投げ出しおたで自分を止めようずした効。
怒りで自分を远いかけおきた圌女を突き攟したずき、圌女は蚀った。
「力でみんなを抑えなくおも、兄䞊には、みんなを導いおゆく力がありたす。がくは兄䞊が、ほんずうはみんなの事を考える、やさしい人だず知っおいたす。兄䞊ず、生たれた時からずっず䞀緒にいたがくですから」
その蚀葉を忘れたら、今床こそ圌女は、本圓に「死んでしたう」。
呜を賭しお、効は、自分に考え、やり盎す機䌚をくれたのだ。
雚に撃たれた䜓は、ただひたすらに、冷たい。だけど心は、煮えたぎった岩流のように、熱かった。

それから幟重かたった時、青い快晎の空の日。カヌビィが気たぐれにデデデ城にいくず、自分に手玙がきたず、バンダナのワドルディが枡しおくれた。

倧きな星のシヌルが貌っおあった。
開くず䞞っこい文字。
「ぷにぷにちゃん。
たたみんなで、カラオケしたしょう。それから、おや぀をたべたしょうね」
「ぜよよヌい」
カヌビィの目が芋開かれ、きらきらず茝いた。開いた封筒ず䟿箋を掲げるず、ぎょんぎょんず、倧きなスキップをしおどこたでも぀づく草原ず䞘の方に向かっおいった。
やっぱり、モモはいる
おおがみがきたんだもの
いたはあえなくおも、ずおいずころにいおも、たたい぀かあえる
だから、がくはたいにちゎハンをたべお、おひるねしながら、モモがかえっおくるのをずっずたっおるよ。

そしおメアリリヌからの最期の手玙を受け取った仲良しのワドルディは、そっずその手玙を封筒にしたい、倧事そうに抱きしめた。
「わどわどちゃん。
元気になったら、たたきみにあいたいです。今床は、デヌトをしたしょうね。
がくは、うヌんず、おめかししちゃいたすから」
䟿箋には、癜いリボンずドレスでおめかしをしたピンク色の䞞い女の子ず、赀い倧きなマントを纏った、ワドルディの絵が描かれおいた。

「ケヌキのたべかた」(カヌビィずワドずモモ)

 

モモちゃんが、むチゎのタルトを運んできた。
僕たちのきょうのおや぀。
1個は倧王様の。そしおもう1個は、がくたちの。
今日はモモちゃんがおや぀圓番だった。モモちゃんが぀くるピヌチパむやタルトは、きらきらしおおきれいで、そしおずおもおいしいんだ。
「おたたせ、なのです」
䞡方の肩圓おに赀いリボンを぀け、ふりふりずしたたっ癜なレヌスのフリルの぀いたピンクずむ゚ロヌのグラデヌションになったマントを纏った、い぀もの栌奜のモモちゃんが、タルトの乗ったお皿をのせたトレヌを右手に掲げ、くるくるず回りながら登堎した。
「はいっ今日のスペシャルスむヌツモモちゃん特補、むチゎのタルトヌなのです」
がくたちが円を䞉等分するように座る朚目のテヌブルに、あざやかな赀い色が座る。
それを目の前にしたカヌビィはもう、目も口も倧きく開けおキラキラさせ、いたにもずび぀いおしたいそうだ。
「ぷにぷにちゃん」
「たヌだ、なのですよ」
それを芋越したモモちゃんが、にっこり笑っお、右手の人差し指をそっず、カヌビィの口にあおる。
「わどわどちゃん、タルトを切っおくださいな」
モモちゃんがこちらを向き、ケヌキナむフをがくに枡しおくる。
「あ、はいっ」
モモちゃんから預かったナむフを持ち、がくは確実に公平になるように神経を䜿いながら、タルトを6等分にきっおゆく。
玅茶の蒞されるいい匂いがする。
切り終わっお目をあげるず、癜い陶噚のポットをくゆらせるモモちゃんず、それに釘付けになっおいるカヌビィ。
「うふふ」
モモちゃんは笑うず、カヌビィのティヌカップに玅茶を泚いでゆく。
はちみ぀のような、あたい銙りが広がる。䞍思議ず心が優しくなる匂い。
いけない。この千茉䞀遇のチャンスを逃す蚳にはいかない。
がくは盎ちに、䞉人分党おのお皿に、タルトの切りはしを乗せおいった。
カヌビィはポットから目を䞋げ、濃いあめ色の液䜓をじっずみ぀めおいる。
「いい匂いでしょうタルトをたず䞀口たべお、それからゆヌっくりお玅茶を飲む、これが至犏の時なの」
がくずモモちゃんのカップにも玅茶が泚がれ、僕たちはそれぞれの垭に぀く。
「お砂糖ずミルクは」ず、モモちゃんがきいおくる。
「あ、がくはお砂糖をひず぀」
「ぷにぷにちゃんは」
「ぱゆ」
「䞡方、お砂糖はふた぀ですね」
「たや」
カヌビィがこくこくず頷く。
すごいなモモちゃん。カヌビィの蚀葉が分かるなんお。がくや倧王様は「だいたい」でしかわからないけど、どうやっお䌚話しおるんだろう。

「では  いっただきたヌすなのです」
がく達は手を合わせ、いただきたすの挚拶をする。カヌビィも。
「今日は、初めだけ、スペシャルな食べ方をしたしょうね、ぷにぷにちゃん。」
モモちゃんがいった。

「ぜよぉ」カヌビィは銖をかしげる。
「䞀口でいくのもおいしいけどヌ、でもこうやっお食べるず、もっずおいしいの」

「たずは䞀口」
蚀っお、モモちゃんが最も先っぜの、赀いむチゎのたっぷり乗った郚分をフォヌクで「さくっ」ず切り、フォヌクに刺しおぱくっずほおばる。がくも同じように「ぱくっ」ずほおばる。
むチゎをお砂糖で煮た甘さず、たっぷりのカスタヌドクリヌムがずろける感じず、さくっずしたパむから感じる銙ばしい銙り。
じっくりタルトを味わっお、そしお玅茶を䞀口。
いい銙りず甘い匂い、䞡方ががくの口の䞭で甘くやさしくひず぀に溶けおゆく。
おいしすぎお、がくは぀い顔がにやけお、ほっぺをおさえおしたう。
それはモモちゃんも同じみたいだった。
「ん」
右手にフォヌクを握ったたた、目を閉じおぶんぶんず顔を䞡方に降る。
それをみおいたカヌビィも面癜そうだず思ったのかはわからないけど、がくたちのマネをした。そしお、
「ん」
たんたるなお顔をたすたすたんたるくさせお、ぶんぶんず顔を䞡方に降った。
䞀蚀で蚀うず、「満足な衚情」。
で、その食べ方を気に入ったらしい。カヌビィは同じ食べ方を続け、モモちゃんも銖をぶんぶん振り぀぀、がくたちはゆっくりおや぀を楜しんだ。
最埌にはモモちゃんがカヌビィに自分の1切れを食べさせたり、その逆もしたり、それががくにもきたり  最初はお䞊品な感じだったのに、もうめちゃくちゃ。
でもなんか、こうしおじゃれあっおいたり䌌たもの同士なピンクの2人を芋おるず、すごく楜しい。
「みんなで食べるず、おいしいですね、ぷにぷにちゃん」
「ぱや」
カヌビィが䞡手を䞊げお応える。
こうしお、モモちゃんはカヌビィに、ケヌキの食べ方を教えた。
すごいやモモちゃん。お勉匷みたいに「教える」わけでもなく、自然ずカヌビィにテヌブルマナヌず、みんなで食べるこずを身に぀けさせおしたった。
以前は、もう「食うか、食われるか」の䞖界。カヌビィが食料庫でおや぀を盗み、倧王様ずがくで远いかけっこする毎日だった。たたにならいいけど、毎日ずなるず流石に疲れるし、気が気ではない。ゆっくり䌑みも取れず、カヌビィぞの敵意めいたものすら出おくる始末だった。
それをモモちゃんが倉えた。
今だからがくは玍埗しおる。モモちゃんはじ぀は、ずおもいい家の出身だっおこず。なにせ、本圓のモモちゃんは、あの厳栌で、気高く、みんなに憧れられおいる反面匷く畏れられおもいる、「あの」階士メタナむト様の効だったんだから。
そしお、その効さんがここにいるのも。
お兄さんのメタナむト様が、あんな恐ろしい事件を起こしお、それを止めさせたくお、モモちゃんはここに逃げおきおいた。
モモちゃんは「がくはただ、぀らいこずから逃げ出したおくびょう者です。止めたのはぷにぷにちゃんです」ずいうけど、
がくは違うず思う。メタナむツがやらかしたこずに反察する匷い気持ちず勇気がなければ、慣れ芪しんだ家を飛び出しお、ここに「モモ」ずいう本圓ずは違う名前を名乗りメむドずしお雇われに来なかったず思うし、たずえカヌビィず䞀緒でも、鎧を纏っおあんな巚倧な戊艊に、自ら立ち向かっお行かなかったず思う。
そんな勇気のある子なのに、今は、幞せそうヌにニコニコずタルトをおっきな口をあけおほおばる、その顔や仕草はずお぀もなく可愛い。
がくはなんだか、たびたびこの子を守っおあげたくなる思いが出おくる。この子の笑顔を守りたいずいうか、ずっず笑顔でいおほしいずいうか、
もう、あの時みたいに、蟛くお、泣いおほしくないずいうか。
がくにそれができるかな
いや、モモちゃんは倚分がくより䜕倍も匷くお、敵が来たら自分でノックアりトしそうだけど  
それずは違う、モモちゃんが無理をするこずなくいられるような、そんな安心できる友達になれたらいいな、ず思う。
そのためなら、がくの前では泣いおもいいし、時々悩んだり、沈んじゃうのも倧歓迎だ。
あれ䜕だか矛盟しおきたぞ。
思いにふけっおいるず、カヌビィずモモちゃんは既に2切れ目。あ、たずい、もたもたしおたらがくの2切れ目がカヌビィにたべられちゃう
そう思っお焊っおひず皿目の残りを消化しようずするず、モモちゃんがこちらをみた。
「倧䞈倫ですよ。」そしお、ニコリず笑う。
「ね、ぷにぷにちゃん」
「ぱや」
そしおフォヌクをもったカヌビィず笑顔でアむコンタクト。
この子には、かなわない。やっぱり。

Not a joke(メタさん)

https://twitter.com/telunet/status/825376807289360385 メタ逆ネタ。

このツむヌトにむンスパむアされたおはなしです。ネタ提䟛に感謝したす。

┄┄┄┄

始めお人を憎いず思った。
そしお、憎しみずいうのは、こんなにいずも簡単に湧いおくるものなのかず思った。
青空の䞋、コヌヒヌを出す露倩のカフェで、友人達ず、い぀しか近くの垭にいた者達も亀え、たわいも無い話をしおいた時だった。
䜏人のひずりが朚の剣を抜き、蚀った。

 

「この戊艊ハルバヌドで、プププランドは制圧されるのだ」
「それ䞖界䞀信甚しおはいけない蚀葉だから」
圌らは笑った。
私は懐の剣を瞬間的に手に取り、がたりず立ち䞊がっおいた。
もう少しで、抜きそうになっおいた。
「 メタナむト」
デデデ倧王が䞋から私を芋䞊げ、呟いた。

堎はすぐに凍り぀いた。
「冗談」を蚀った2人も竊んで私を芋おいるが、そんな事など気にもならない。
圌らは知らない。
私の祖先が、どのような思いで囜を動かそうずしたのか。
私も、祖先のその時の心情、党おを知る蚳では無い。
しかし圌は、私利私欲の為だけに戊艊を動かしたわけではない。

曞庫に隠された、圌の手蚘を読むたでは、私も䜕も知らなかった。
「あの事件」は半ば、犁忌のように扱われおいたが、圌の手蚘が、綺麗に、䞁重に保管されおいたのは、きっず私たちぞの「教蚓」であり、「心埗」でもあったのだ。
圌は危機感のない䜏人達に苛立っおいたが、圌なりに救おうずもしおいた。

「救うため」に、䜏人を傷぀けるこずを遞択せざるを埗なかった圌の苊悩。そしお決断。
それを俯瞰し、笑いの皮にされたこず。䞀族の末裔ずしお、圌を知るものずしお、私は蚱せなかった。
私は䜕も蚀わず、垭を降りた。そしお無蚀で立ち去った。それが粟䞀杯の理性だった。

 

「時に盎情的である」ずは、効からも、郚䞋のひずりからも、よく蚀われる。衝動的に圌らを殺めずに枈んだのは、ギャラクシアの重みを感じた時の冷たさず、剣を、どうあっおも、䞀族の誇りず魂を受け継ぐ者ずしおの矜持でもあった。

圌らには、あるいは普遍的に、「倱敗」など、笑いの皮にしかならないのかもしれない。

しかし、どんな事柄であっおも、人の為すこずには意志ず、思考錯誀ず苊悩、即ち、生きた蚌がある。

それは私の祖先が、身をもっお瀺しおくれおいる。
そうでなくおも、たずえ私の先祖でなくおも、人の人生を、過去を粗末にはしない。

私は確かに、今日ずいうこの日に過去のあらゆるこずぞの、自分なりの向き合い方を芋出した。
それが、圌らから「孊んだこず」だ。

あヌむか぀く

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メタスヌ厚ぞのあお぀けずしお゚アファック絵かいた぀もりだったのに、

みえなくおコントになっちたったよ。くそっ

スザンナ・ファミリア・ハルトマンが熱狂的なカヌビィファンの支持を埗る理由(考察)

カヌビィ版深倜の考察60分略むけ

 

星のカヌビィロボボプラネットで初登堎した女性キャラクタヌ、秘曞スヌゞヌは敵カテゎリにも関わらず、その愛らしいデザむンもあり、

熱狂的な倚くのファン(おもに女性)を獲埗しおおり、

ファンアヌトは垞に耐えたせん。

なぜ圌女がここたで倚くのナヌザヌ(特に女性)支持されるか

それは圌女の倖芋的な魅力、

ロボボプラネットのストヌリヌ䞊の栞ずなる圌女自身の悲劇性の他に、

「倧人の女性」ず「少女」の魅力を䜵せ持぀こず、

そしおなにより圌女の持぀「凊女性」にあるかずおもいたす。少女的でありながら、悲鳎には嗜虐心を唆る゚ロスも含むボむス、たたアむスクリヌムを奜むずいう幌さを含めた蚭定、

女性の理想的なグラマラス䜓型、いろいろ奜きにドレスを着せやすい構造

(ファッショナブルな女性ナヌザヌにはたたらんですよね)

たあそれはオマケで、

なにより、生身の䞋肢の構造が今のずころ䞍明で、

どこからファックすんのかわかんないんですよ

スヌゞヌは二次創䜜などで粟神的にもファックできない構造になっおおり、

぀たり、

ファックできない手の届かない氞遠の女性ずいうこずであり、

その可憐さず共にある氞遠の凊女性、玔朔性が女性ナヌザヌの「憧れ」を刺激し、

共感を呌んでるんじゃないかなヌず。

個人的な劄想ですが。

 

 

メリクリ〰

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メリヌクリスマス

こずしはメリクリ絵を若干かいおみたしたよ。

右はスヌゞヌずももメタの擬人化

聖者はやっおくる(ももメタずメタナむツ)

 

「星の杖の聖倜祭 」
歎史評論家の䞀説によるず、この日は星の光を吞い蟌んだ星の戊士が「星の杖」をもっお宇宙に蔓延る悪倢を打ち砎り、倢を宇宙に返した日だずいう。
無論䌝説は䌝説にしか過ぎず、楜しいこずが倧奜きなポップスタヌの䜏人にずっおは倚くの堎合、䌝説の英雄を讃え、祝うのず同時に、集たっお隒ぐ為の口実である。
メタナむト軍団も䟋倖ではなかった。
軍団で公匏にそんな行事はないものの、軍団員たちはそれぞれより集たり、思い思いに䞀幎に䞀床の倜を祝う。
流石に、隒ぎをあたり奜たない銖領のメタナむトは䟋幎通り、静かに過ごしおいるが。
圌の効、メタリアも぀い先皋たで、圌の郚䞋メタナむツず共に圌らの居宀でささやかなどんちゃん隒ぎに興じおいたのだ。小さな氎平ワドルディも亀えお。今はその埌の事である。
芏埋で宵の口も回ったずころでお開きずなり、軍団の者達もほが寝静たったころで、メタリアは次なる䜜戊の準備を始めおいた。
しんしんず冷える黒い闇倜の䞭、
赀いふわふわずした癜い毛玉が぀いた䞉角垜を被り、あらかじめ甚意しおあった圌女の身の䞈はあろうかずいう癜い巚倧な袋を担ぐ。
「モモサンタ、出動ダスな」
「はいなのです」
メタリアは力匷く頷き、䞍敵に笑った。むしろ、聖倜祭の本番はここからである。軍団内にいる小さな子䟛たちに、プレれントを配るのだ。
芪の代からここにいるものもいれば、幌いながら匷い決意を持っお故郷を飛び出し、あえおここにいる者もいる。あるいは始めから、芪も、家もないものもいる。

きっかけは、ある日のワドルディの蚀葉だった。
去幎のこず、メタナむツずメタリアは今幎の内々などんちゃん隒ぎの準備の話をしおいお、ふず、赀い垜子の「聖者」の話題になった。
「ふしぎですね。ねえ、サンタさんっおほんずうにいるんでしょうか」
「そんなの  」ふずメむスは口に出し、それからはっずしたように、からっずした口調で蚀い換えた。
「いるかもしれないダスなぁ」
「そうですよねきっずいたすよ」メタリアが頷いた。
「実は、子䟛たちずサンタさんはいるか、いないかっお話になったんです。いないっお蚀い匵る子もいれば、絶察にいるっおいう子もいお。がくは、どう答えたらいいかわからなかったんです。だっお、誰も芋たこずがないから。がくはいるず思う、っお答えたした。でも  」
ワドルディはそこで、蚀いよどんだ。
圌らのずころに聖者がこなければ、聖者は「いない」のず同じなのだ  
ワドルディも圌らず同じくらいのただ幌い子䟛だが、メタナむツの偎に䜿えおいたこずもあっお、普通の子䟛よりはずっず倧人びお、思慮深い。そんな圌は、決しお自分のこずではなく、子䟛たちのこずを案じたのだ。
(わどわどちゃん )
メタリアは他の子䟛たちのように、無邪気に聖者を埅぀こずもできない圌を思い、ずおも切なくなった。
メタリアは、ワドルディの䞡肩に手を眮いお、満面の笑みで蚀った。
「絶察にいたすっおわどわどちゃん、サンタさんは、いい子にしおる子のずころには絶察にくるんですよだから」
「お祭りの倜には、おっきい靎䞋を甚意しおおいお、ちゃんず、サンタさんがきおくれたすように、っおお祈りしおからお䌑みするのですよ」
にっこりず笑うメタリアがやけに自信満々なように感じたが、圌女がそういうのなら、本圓にそんな気がする。ワドルディは笑顔で答えた。
「はい」


「ひええ、メタリア様の城収ダス」
メタナむツの居宀。
各人の個宀ず繋がる前宀であり、畳敷きの居間ずも蚀える共有スペヌスに、
メむスナむトが倧げさにゞャベリンナむトの傍に逃げおきた。
「来たか」
ゞャベリンが息を呑む。その予感通り、それはやっお来た。
「さあきみ達、惜しみなく出すのです。今幎の、「サプラむズ」ぞのカンパを」
のっしのっしず倧股を開き、巚倧な袋を匕きずったメタリアが堂々ず、居宀の入口に珟れた。
(カンパずいいながら、掗いざらいプレれントになりそうなものを探し出し持っおいく。たるで借金取りか、ガサ入れじゃないか)
ゞャベリンナむトは、この埌繰り広げられる惚劇、ただし、ほがメむスナむトにずっおのヌ
を予想し、圌に若干同情した。
軍団から子䟛たちにプレれントを配るための予算など出るわけもなく、
メタリアは自分のポケットマネヌの他にも有志を募り、少額づ぀ながら子䟛たちのプレれントを甚意するための予算を甚意しおいた。
䞀応、メタナむツず同等の幹郚扱いであり、今は䞻に新人教育を務める職務にあるメタリアにも絊䞎は出る。
しかしそれもメタナむツず比べるずお小遣い皋床のもので、ずおもじゃないがそれだけでは党おの子䟛たちぞのプレれントは賄えない。
そこで、軍団員にも任意で協力を求めるわけだが、筆頭幹郚であるメタナむツに関しおはほが「匷制」か぀「情け容赊のない」ものであった。「普段は高いお絊料を貰っおいるんだから、少しは協力するのです」
無論、アックスナむトを始め、メタナむツはトラむデントもゞャベリンもメタリアの頌みずあれば惜しみなく協力するのだが、問題はぞそくり隠しの垞習犯メむスだ。圌も協力しないではないものの、居宀のあちこちに倧量のぞそくりを隠しおおり、結果、圌女の「本分」ず蚀えるものを匕き出し、郚屋がめちゃくちゃになる 
他の者にすればいい迷惑である。
昚幎はメむスのぞそくりがごっそり城収された。メむスも今幎はメタリアに芋぀からぬよう隠し堎所を巧劙に倉えおいたのだが、メタリアの野生の勘ず卓越したゲリラ戊の技術により、艊内のぞそくりはほが党お探し出され、無事だったものは1割にも満たなかった。

「あああっメタリア様、それだけはご勘匁を」
無造䜜にものが眮かれたメむスの郚屋に抌し入り、積み䞊がったプラモデルの空箱をあけ最埌の無敵キャンディを探しあおたメタリアのマントに、メむスが負いすがろうずする。
「兄䞊にすべおを話されるのずぞそくりを倱うの、どちらがいいのですか」
「うぅ   」
メタリアに䞀蹎され、メむスはマントから手を離し、すごすごず匕き䞋がった。
「ありがずう、みんなこれで今幎のプレれントはどうにかなりそうなのです」
宝探しを終え、ほくほくずした顔で、メタリアは「協力」の収穫物を担いだ。
「我々で、お圹に立おるのなら」
ゞャベリンの蚀葉に、メタリアは満足気に、倧きな瞳をぱっちりず開いおうなづいた。
「やっぱり、きみたちは、人の䞊に立぀人たちなのです。みんなきっず喜びたす。わどわどちゃんも」
「自分たちも子䟛たちが喜んでくれるのなら、嬉しいです。圌らは明日の軍団を担う者たちですから」
い぀も自分たちの呚りであくせく働くワドルディは、メタリアにずっおもメタナむツにずっおも、もう自分たちの匟分のようなものだ。小さな䜓でい぀もひたむきに仕事をこなし、䌑みの日でもなんだかんだで毎日働いおいる。
い぀も䞀生懞呜な圌には、この日ぐらいご耒矎があっおもいいだろう。ゞャベリンはかすかに埮笑した。
その偎で、ショックから立ち盎れないメむスが身を䌏せ嘆いおいた。
「やっぱり、メタリア様にはかなわないダス  いっそ、今床から支郚に隠すか  」
「お前、本圓に懲りないんだな 」
ゞャベリンは予想通り、目も圓おられないくらい物がひっくり返されなぎ倒され、めちゃめちゃになった居宀を芋枡した。
「党く、皌ぎを䞍圓に隠そうずするからこういうこずになるんだ。起きろ、メむス。さっさず掃陀するぞ」


そしお今、圓日の倜である。
雪が降っおいない倜だった。
メタリア達の立぀バルコニヌの境目からは、基地の党景ず、雪に埋もれたはるか県䞋のプププランドの倧地が芋枡せる。
結局その埌もプレれントの梱包からなにから手䌝わされたメタナむツも、赀い䞉角垜を被り袋を担ぎ、圌女を䞭心ずしお共に䞀列に䞊んでいる。
メむスナむトはぞそくりをむしり取られたこずも既に気にしおおらず、今はメタリアず共に子䟛たちぞのプレれントを配る気力に満ち満ちおいるようである。
埅぀間に気力を持お䜙し、ほっ、ほっ、ず軜やかにステップを螏むメむスの暪で、メタリアは神劙な面持ちで告げた。
「では、打ち合わせ通りに。」
「はっ」
「埡意」
「了解です」
「い぀でもOKダス」

「ももメタちゃんりィズメタナむツ『聖者の行進』䜜戊開始ぃヌなのですっ」
「行くダスよ」
メタリアの蚀葉を合図に、メタナむツが四方向に散開する。
メタリアも急降䞋し、真っ先に倧奜きな、氎平ワドルディの郚屋ぞ向かう。

軍事基地の建物には煙突がないので、普通に袋を匕きずり入口から入ったメタリアは、ベッドで安らかに寝息をたおるワドルディを芋お埮笑んだ。
「きたしたよ、わどわどちゃん。『ももサンタ』さんが」
そしお圌を起こさないよう慎重にベッドに寄り、オレンゞ色の倧きな靎䞋にそっず圌の垜子の色でラッピングされた包みを入れる。
「おやすみ、わどわどちゃん。明日を楜しみに」
䞀件目を終え、次の堎所ぞず向かうべくメタリアはそっず郚屋を出た。

アックスナむトがプレれントを靎䞋に入れおいる最䞭に持ち䞻が目を芚たしおしたい、闇に浮かび䞊がる骞骚マスクに盛倧に泣かれおしたう、などのハプニングはあったものの、
翌朝の基地は子䟛たちの嬌声でにぎやかであった。
倜明けに眠り、昌過ぎに起きたメタリアにも「聖者」が来たようだが、それが誰なのかは、知る由もない。

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