猫カフェに行くべきではなかった
猫カフェに行ったのは成功でもあり失敗でもあった。
猫たちは私を鼻にかけなかった。
昼寝を邪魔されたことで敵意をむき出しにし、急所である腹を攻撃してきた。
彼らは私を敵とみなしていた。
招かれざるものだった、ショップの店員にとっても。
行かないほうがよかった。しかし私は間違いなく猫に嫌われる人種だと確定したし
期待を捨てられたのでもう猫への未練はない。
これからは彼らに慈悲をかけることはないだろう。
煌びやかな、彼女たちと同じだ。
彼女たちも私を相手にしない。
とどのつまり私は誰からも相手にされない人間なのだ。
金を持っていてすらそうなのだ、金を持たぬ私は、道端のゴミと同じだ。
だからお金は大事だ。お金は私の身を守る、ただ一つの、無二の手段だ。だからこそ
いざという時に使えるよう、慎重に出費について考えなかればならない。
私はあらゆるコミュニティから、先天的に、かつ恒久的に、分断されている。
きっと生まれた時から、性質がそう定まっていたのだろう。