momogenics!🍎🥧

星のカービィ邪道創作(ももメタ専

ふたりの使命(メタモモ)

メタナイト家お世継ぎ問題。/※すっげえキモいよ

 

彼女が婚姻の儀式の当日に逃げ出して、だいぶ時がたった。
その時の傷も幾分癒えた…気がする。
彼女は新たな生きる目的を見つけ、その為に旅立ったのだ。そう思うようにしている。
その上に、遺伝学上私とスージーの間に子孫は残せなかったのだ。

その為、「世継ぎ」の問題は依然残ったままだ。
もともと私達の種族は絶対数が少ない。私ですら、同族と思えるものはカービィしか見たことがない。
歴代が子孫を残す為にどうやって「雌」を探し当てたかなど、わからないくらいだ。妹メタリアの形質やギャラクシアを自分の意志で自在に变化させる素質からすると、今の私達兄妹には「カービィ」の血が混じっている可能性すらある。
今の私に、もっとも身近にいる同族の「女性」・・・
そう、メタリアしかいない。私の、実の、妹だ。

彼女はその性格はともかく、肉体的には依然幼いものの、既に子を産める体にはなっている筈。
私が事情を話せば、彼女はおそらく軍団のために「協力」するだろう。
だが、彼女の気持ちはどうなる?
今の彼女には”彼”がいる。幼いとはいえ、彼女はもう、少女ではないのだ。
私も彼女を「世継ぎを残すための道具」にするのは気が重い。
しかし、もし選択の余地がなければ・・・・・・

それを匂わせすぎていたのか、メタリアは軍団(うち)から逃げ出してしまった。
私は妹を愛している。くるくると愛らしく、いつも元気をくれる、そして時に私よりも勇猛で、勇敢な妹。しかし、「女」として見られるかどうかは別の話だ。
彼女が私のエゴのために傷つくのが、何よりも恐ろしい。

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兄上のぼくを見る目が、すこし前とは違っている、気がする。
少し前から、匂わせるぐらいだったけど、「世継ぎ」のことについて兄上はぼくに話していた。
その時はぼくに関係のある話とは思わなかったけど。
ある日、夜に部屋で本を読んでいると、兄上が僕の部屋にやってきた。普段ぼくの部屋に来ることなんてないのに。何事か言った後、ぼくの仮面を外した。そして目を、覗きこまれた。
直感的に、その後何をされるかわからなくてぼくはどうにか兄上から離れたけれど、
「また来る」。そんな予感はした。
次の日ぼくは、デデデ城に無理やり面接を受けに行った。で、無理やり「住み込みの用心棒」として居着くことになった。
今の兄上と一緒にいるのは怖い。だからぼくは逃げ出した。