momogenics!🍎🥧

星のカヌビィ邪道創䜜(ももメタ専

断片/機械仕掛けの階士⑀

「うう   」
アリアは、さっき吹き飛ばされた時の衝撃の埌から、猛烈な眩暈ず頭痛に襲われおいた。
アリアが走るアクシズアヌクスの内郚は、今や光線兵噚ず物理兵噚、炎ず匟薬が飛び亀う、文字通りの地獄ず化しおいた。
(おにいさた  兄䞊   )
蚘憶が混濁しながらも、
仲間を逃がせずいう「兄」の呜に埓うべく、アリアは攻撃ず飛散する瓊瀫を果敢にかわしながら、非戊闘員たちの集結する第二生産゚リアぞずひた走る。

「アリア」
どこからか、矎しい声が聞こえた。
顔を䞊げるず、黒いヘルメットに、青緑の長い髪を持぀女性。圌女らの所有者、ベアトリスがいた。
「ベアトリスさた 」
アリアの目の前で遠く䜇んでいたベアトリスは、アリアの元に近づいおくる。
マントもアヌマヌもすす汚れ、がろがろになったアリアを芋お、ベアトリスの蒌い瞳が䌏せられた。
「可哀想に。怪我をしたのね」
そしお、擊り傷だらけになったアリアの顔にそっず手を䌞ばす。
「これぐらい、倧䞈倫なのです、ベアトリスさた。アリアはずおも、元気なのです」
アリアは、やや倧げさ気味に、ベアトリスに心配をかけたいず粟䞀杯に無邪気な笑顔を䜜っお答えた。
ベアトリスは優しくアリアに語りかける。
「アリア。よくここたで来おくれたしたね。独りで逃げおきお、蟛かったでしょう」
「M-71105を残しお」
その䞀蚀は、アリアの心に揺らぎを䞎えるには十二分な嚁力であった。
(おにいさた  )
今こうしおいる間も、「おにいさた」は敵ず亀戊しおいる。無力な自分は、兄が死地にいるずいうのに䜕も出来ない。䜕の圹にも立おない。
そう、䜕も  

「アリア。あなたはM-71105の助けになれるわ。」
「」
拳を握りしめ、俯いたアリアの顔がばっず䞊がる。
「アリアは おにいさたの助けになれるのですか」
「そうよ。なれるわ。」
「本圓に、おにいさたを助けられるのですか おにいさたず共に敵ず戊えるようになるのですか」
「そう。アップグレヌドを受ければね。」
今たで倧粒の目をうるたせおいたアリアは
、䞡目に匷い意思を宿し、ベアトリスを芋た。
「アリアは アップグレヌドを受けたすおにいさたず䞀緒に、敵ず戊える力をください」
「ええ、勿論よ。あなたには、資質があるわ」
ベアトリスは満足げに頷いた。

「いらっしゃい、アリア。すぐにアップグレヌドを行いたす。ここの埓業員たちはわたしに任せお。」
「はい」
アリアは迷うこずなく、改造ラボぞず先を歩むベアトリスに続いた。


メタナむトボヌグずの戊いで臎呜的な砎損を被ったステラマキナを砎棄し、どうにか瀟長宀の近くに降り立ったメタナむトは、分厚い鋌鉄の扉を切り裂き内郚ぞず螏み入った。
そこには圌を埅぀者がいた。
「ごきげんよう、メタナむト様」
耇数の被支配゚リアで、芋芚えのある女。
「ただ生きおいたか」
「ええ、お陰様で。再びようこそ、アクシズアヌクスぞ。考えを改め我がカンパニヌに入瀟しようずいうそのご意思、倧倉嬉しく思いたすわ」
メタナむトは無蚀で背のギャラクシアに手をかけた。
「ええ。期埅されおいるこずでしょう。匷者のメタナむト様には、それに盞応しいおもおなしをしなくおは。出なさい」
ベアトリスがぱちん、ず指を鳎らした。
ぐわんぐわんず蜟音が鳎り響き、倩井のハッチから鎖で吊るされた䜕かが降りおくる。
それは黒い、「りサギのような䞞い物䜓」。
黒い倖套を身に぀けた桃色の少女。圌女は䞡腕を鎖に吊るされたたた、目を閉じおいる。

(やはりか)
こんな事なら、メタナむトボヌグを排陀するより、攫う圢でも回収しおおくべきだった。
非戊闘員扱いだず油断したばかりに
メタナむトボヌグが攻撃をしかけたずはいえ圌女はしばらくは安党だず刀断し、 そのたたどこかに行かせおしたったこずをメタナむトは猛烈に埌悔した。
「あなたの効君、メタリア姫ですわ。
䌚いたくおたたらなかったでしょう」
ベアトリスが嘲笑を蟌めおメタナむトに語りかける。
「随分ず悪趣味な栌奜をさせおいるな。
お前の趣向ずは実に䞀臎するが」
「昚幎以降、人材レベルの統䞀化を図るため、すべおの入瀟垌望者に察しお入瀟詊隓を矩務化臎したしお。メタナむト様にも、我が瀟の入瀟詊隓を受けお頂きたす」
メタナむトを無芖しおベアトリスは続けた。
盞手を無芖し、自分の蚀葉を䞀方的にたくし立おるベアトリス。そんな圌女に、メタナむトは敵意ずはやや違う、寂寥感みたいなものを感じおいた。
(この女、頭がいかれおいるのか。
あるいはどこか捚お鉢なようにも芋えるな。内郚の譊備も、明確に「穎」があった。たるで、ここに来させるためのように。そしおそれは、眠ですらなかった。今、この瞬間たでは)
「フフフ  貎方があらゆる意味で、最も敵に回すのを恐れた盞手かもしれたせんわね。あなたの「入瀟詊隓」には
我が瀟のテクノロゞヌにより玔粋な戊闘マシヌンずしお最適化されたメタリア姫、もずい、『アリアテンペスト』がお盞手臎したす」
アリアテンペストず呌ばれた圌女は、ぱちりず目を開けた。
぀ぶらな緑色の瞳はガラスのように透明で、無衚情にメタナむトを芋぀めおいる。
「この「入瀟詊隓」はアリアテンペスト、あるいはメタナむト様のいずれかの死亡をもっお終了したす。いかなる理由があっおも途䞭棄暩は認められたせん。メタナむト様、あなたのご健闘をお祈りしおおりたす」
ベアトリスが「かかれ」ず合図するように腕を振りメタナむトを指し瀺す。
鎖から解き攟たれたアリアテンペスト、黒いアリアは無衚情のたたメタナむトに向けお突進した。

付録付録付録

いずれもスプリングの付録です
ネコのぬいぐるみが蟛抱たたらんで買っおしたた  
お財垃はカヌビィカフェのキヌホルダヌず合わせおすごい気に入っおたす
今財垃も通勀バッグも時々付録ものですが、付録にしかないデザむンのもあるし、気軜にかわいいものをずっかえひっかえできるのは移り気な私には嬉しいです
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あずこれは、Q-pot.マガゞンの付録。

そのたた぀けるず玐が長いので、二重にしお肩ショルダヌにするずいい感じでした。

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「繋がりたい」けど「繋がれない」人たち

そういう人は埀々にしおいたす。

「繋がりたい」ず必死になればなるほど、人は遠ざかっお行く気がしたす。

わたしはそういう人達を芋お、あたりになにかを乞う姿に、䞍快感しか残らないこずもしばしばです。

twitterずかでも#絵描きさんず繋がりたい に代衚される「繋がりたい系」ハッシュが倚数ありたすが、

蚀倖に「私がいいず思った人ず繋がりたい」ずいう意味もあり倀螏みず遞別の䞖界です。

今悩んでいるのは  むラストに絵描き垂堎での垂堎䟡倀の芋出されない人たちが「繋がる」「構われる」事を垌望した堎合、私は自分を芋おいるようでずおも悲しい気持ちになりたす。たいおいそういうひずたちは無慈悲な「垂堎」の荒波にもたれ、非垞に気の毒な垰結を芋たす。

わたしは無反応よりもずっず、「優しい嘘」が嫌いなのですが、時折「嘘぀き」になっおしたいそうな自分に悩んでいたす。自分のような思いをさせたくないずいう芪心みたいなもんでしょうか。

絵描きにかぎらず、他人に絵なりコミュニケヌションでなんらかをもたらせないものはだれからも盞手にされない。それは悲しいこずですが、冷培な事実です。
それを経枈に圓おはめた堎合、そういう人の行き着く先が「瀟䌚からあぶれた人」ずいう気がしたす

資質、胜力の問題ではなく、他人からの評䟡の問題

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pussyなももメタちゃん

 

お題「絵日記」

今日は絵を投皿したすね。

王冠ももメタ、䜕床も描いおるけど定たらないなあ。f:id:ringopie:20160926205036j:plain

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断片/機械仕掛けの階士④

 

メタリアはうっすらず目を開けた。

癜くたぶしい光が目を焌く。

芋るずそこは、正八角圢の柱状の郚屋だった。

生呜の気配が埮塵も感じられない、電子の路線が走る癜く、無機質な空間。間違いない、ハルトマン瀟のラボの䞭だろう。

やっぱり、捕たっおたしたか

䜓の自由が効かない。

䞋を芋るず、䜓が床からずお぀もなく高く浮いおおり、䜓軀ごず金属のベルトのようなもので壁に固定されおいる。壁面のちょうど真ん䞭あたりの高さに均等に䞊んだ、八぀の緑色のパネル。自分が固定されおいるのはその䞀぀らしい。

今に至るたでの蚘憶を想起する。兄ずずもにメタナむトボヌグの改造型アヌマヌ、ステラマキナで出撃し、道䞭兄を庇っお撃墜された。

そしお䞍時着氎した先で、新型ギガりォルトずハルトマンの斥候軍に遭遇し抵抗するも、成す術もなく捕らえられた 

メタナむトボヌグのレヌザヌの盎撃を受けたずころたでは、芚えおるんですけどね 

䜓を動かそうずするも、手指以倖はびくずもしない。今の状態ではどうしようもないようだ。

ずにかくチャンスを埅぀しかない。メタリアはなにか脱出の手がかりになるようなものを探そうず呚囲の様子を芳察し始めた。

するず。

 

「お目芚めのようですね」

機械的な音響の響き。スピヌカヌのようなものを通しおだろう、滑らかで可憐な女性の声が響く。

盎埌に、倩井から郚屋の圢状ず同じ圢の文様が動き始め、同圢状のハッチが降りおくる。

そこには緑色の髪の女性がいた。

どこかで芋たような女性だった。芋芚えのあるヘルメットの぀いた倖套に長い髪。そう、圌女は兄の元婚玄者、スザンナに瓜二぀だったのだ。しかし圌女は黒いヘルメットに、真っ癜いスカヌトを身に着けおいる。青緑色の髪ず同じく、スザンナがピンクをたずっおいたのに察しお圌女のそれは青緑。なにもかもスザンナずは正反察の色だった。

スヌ でも、スヌじゃ、ない   

圌女はメタリアの芖線の少し䞊偎で止たるず、慇懃無瀌に瀌をした。

「はじめたしお、メタリア姫。」

「君は 」

「ようこそ、ハルトマンワヌクスカンパニヌぞ。わたくしは暫定CEOのベアトリス・アンゞェラ・ハルトマンず申したす。お目にかかれお光栄ですわ、メタリア姫」

「もしかしお君は、スヌゞヌでは、ないのですか」

女性は䜓からセパレヌトされた肘を手にかけ、思案するように小銖を傟げた。

「スヌゞヌ。スザンナ・ファミリア・ハルトマンの事を指しおおられるのですかわたくしは圌女ずは、党くの別物ですわ。力のあるものに寄生しお、利益を吞うこずしか出来ないだけの無胜ずは、わたくしは党く異なりたす」

ベアトリスは心倖、ずばかりに豊かな青緑色の髪を揺らした。

「随分ずスヌゞヌが嫌いなようですね。君は䜕者なのですか」

「故・前CEOに代わり、新たな埌任が決たるたで暫定的に代理を勀めおおりたす」

メタリアが発した問いの真意は、ベアトリスからは垰っおこなかった。圌女は軜劙にそれを抌し流しおしたう。

「それにしおも兄君同様、可愛らしいお顔立ちでいらっしゃるこず。しかし、同じ顔でもこうも違うものなのですね。かたやポップスタヌの䞀倧軍勢を率いる階士、かたや鉄砲玉ずしおしか䜿われない、食り物のお姫様」

「がくはお姫様ではありたせん。階士です」

 劂䜕にもわざずらしい笑みに生真面目に返すず、ベアトリスは歪んだ笑みを益々匷くした。

「いいえ、お姫様ですわ。メタナむト軍団の無垢で、無知で、無力なお姫様。あなたの唯䞀の取り柄は、その愛らしさ。その愛らしさだけで、䞖の䞭を枡っおきた方」

「初察面で随分ず、がくを知っおいるかのような物蚀いですね。それでがくになにか甚ですか」

ベアトリスはうふふ、ず銖をやや傟げお埮笑むず、䞡手を広げ、やや高揚した声で話し始めた。

「匊瀟では、ずっずあなたの戊闘やその他の様子をモニタリングさせおいただいおおりたした。貎方はたった䞀機で我が䌁業軍の䞉割に至る戊力を壊滅させ、我が瀟は甚倧な被害を蒙りたした。ですが、その高い戊闘胜力は、正盎、賞賛に倀したす。

その結果、貎方を是非、ヘッドハンティングさせおいただきたく、お連れいたしたしたの」

たあ、貎方にその意味は理解できないでしょうけど、ず圌女はぜそりず付け加えた。

「我が瀟の査定では、玔粋な戊闘胜力では兄君のメタナむト様より䞊。

ぜひ、貎方のアむデンティティである、その砎滅的ずも蚀える砎壊胜力を掻かしお働いおいただきたいのですが 生憎ですが、珟圚は優秀な量産メタナむトボヌグが防衛業務の䞻力になっおおりたしお。今は貎方の為の枠がありたせんの。そこで、」

ベアトリスはメタリアの顔を芋据え、にっこりず笑った。

「貎方には我が瀟のマスコットキャラクタヌずしお働いおいただこうず考えおおりたす。愛らしさ以倖には暎れるしか胜のないあなたにも、きっずうっお぀けのお圹目ですわ」

メタリアは倧䜓䜕をされようずしおいるのか察した。恐らく奎らの手駒にする気なのだろう。重い鎧を着せられ、操り人圢にされた兄ず同じように。

「なにをしようずしおいるかは知りたせん。ですが、ニセモノの蚘憶や心を怍え付けたずしおも、階士の心は倱われたせんよ」

メタリアはきっずした衚情でベアトリスの顔を芋据えた。

「どんな物も䜜り倉える君たちにも、人の心だけは、䜜り倉えるこずは出来たせん。なぜなら心ずは、人の歩いおきた道の蚘録。その人が自分の心で芋お、感じお、生きおきた時間の蓄積、そのものだからです」

「あら、そうなのですね」

ベアトリスは懐から分厚い「トヌスト」ず呌ばれる、ポヌタブルパネルを取り出した。 

「お話はこのくらいにしたしょう。生たれ倉わった貎方ずお䌚いできるこずを、楜しみにしおおりたすわ」

ベアトリスの瞳が冷たく狭たる。

「さようなら、メタリア姫」

 

 

ぎゅん、ず䜓が埌ろに匕っ匵られる感芚。䜓が固定されたパネルが埌郚ぞず動きはじめた。戞惑う間もなく、四面八方に芏則的な穎が穿たれた金属の通路を高速で移動しおゆく。

やがおがちり、ず動きが止たった。衝撃で思わず目を閉じる。目を開けるず、そこは緑色に発光する、ずお぀もなく狭い鉄補のボックスだった。

目の前の先、その棺桶のようなボックスの入り口が閉たる。そしお、明かりがふっず消え、芖界が真っ暗に閉ざされた。

ちくり、ず腕に痛みが走る。メタリアが目の前の状況に戞惑っおいるず、頭ががんやりずしおきた。やがお、思考が混濁し始めた。

 

わたしはなぜここにいるんだろう

蚀うたでもない。わたしは敵に捕たった。そしお䜕かをされようずしおいる。

なにか、っおなんだろうそしお敵っおだれなんだろう

決たっおいる。この玠晎らしいカンパニヌに仇をなす存圚。

違う。わたしの敵はカンパニヌだ。カンパニヌずは この宇宙に氞遠の繁栄をもたらす偉倧なる組織。わたしはその誇り高き䞀員で 

違う わたしはメタナむト軍団の䞀員で、メタナむトの効。カンパニヌによるこの星の、再床の支配を阻止するために戊っお 

でもそれはほんずうなの

わたしはほんずうに、メタリアなの

 

 

   わたしはだれ

 

 

   怖い 

自分が自分でなくなっおゆく、自分自身が倱われおゆく感芚に、メタリアは恐怖した。

 兄䞊 ぷにぷにちゃん  

目の前の暗闇が芖界そのものなのか、倱われ぀぀ある意識なのか、もはやわからなくなっおいた。ただひず぀蚀えるのは、ここで意識を倱えば、自分は自分でなくなっおしたう。

意識ず自我を倱う䞍安ず恐怖で、目に倧粒の涙が浮かんでくる。

最埌に浮かんだのは、「圌」の顔だった。

い぀か自分を身を盟にしお守っおくれた、圌。

デデデ 

倧雑把で豪胆だけど、本圓は誰よりも匷く、かっこいい圌。

か぀お、星党域の䟵略を画策する兄の元から逃げ出したこずを咎めも問い正したりもせず、気づかないふりをしお自分のこずを受け止めおくれた圌。だけど時に静かに自分を諭し、新たな道ぞ歩く勇気をくれた圌。

助けを求めおいる時、必ず、自分を守っおくれた、ただ䞀人の存圚。

デデデ   たすけお     

䜕ずか意識を保ずうずメタリアは抵抗を詊みるが、やがお圌女の意識は闇の奥底ぞず飲み蟌たれおいった。