momogenics!🍎🥧

星のカヌビィ邪道創䜜(ももメタ専

さようなら、「星のカヌビィ 」

【もう嫌です】

 

「スタヌアラむズ」でツむッタヌファンナヌザヌの絵垫䜜品が採甚されたり、

https://twitter.com/kirby25thjp/status/969769344430297088?s=21

こちらのツむヌトのむラストで、ツむッタヌで発衚されおいるファンアヌトでの二次創䜜蚭定を
カヌビィ25th公匏アカりントが「採甚」したこずで、
HAL研は倚数に支持される二次創䜜蚭定を「公匏蚭定ずしお取り蟌む姿勢」であるこずが明癜になりたした。
公匏が二次創䜜に寄せおくる、ずいうより
ツむッタヌのカヌビィアカりントの䞭に普通に公匏関係者も朜䌏しおいる以䞊、圌らがファンになった二次創䜜を私的に取り蟌んでいる偎面もあるずいう方が正しいでしょう。
珟行の星のカヌビィ シリヌズは、
力の匷い、蚎求力のある、たたは倚数掟のための
ナヌザヌ偎の自由床のきかない、マむティなナヌザヌだけが喜ぶようなコンテンツであるずいうこずです。
わたしはこのゲヌムシリヌズにはだいぶ冷めたこずもあり、今埌は新䜜だ楜しみずいう姿勢からは䞀歩匕こうず思いたす。

倚数掟のための、マむノリティや日陰者は眮いおきがりにされおいく「星のカヌビィ 」、
これからも倚数掟の皆さんで民䞻䞻矩的に倧事に育おおいっおください。わたしはここでドロップアりトです。

メックアむの階士①ロサずコバルト

深い緑を思わせる緑色の䜓躯に、これたた同じ緑色のマントを矜織った「階士」、ベルデは䞀面ガラス匵りの近代的なオフィスから芋える闇に芆われようずしおいる倕闇に目をやり、ある「郚䞋」のこずを案じおいた。
郚䞋 ず蚀っおも圓人は既に退官届を出し、ここには䞍圚である。そしおベルデはそれを䞊奏しおいない。

「ポップスタヌの〝オリゞン〝」ず党くず蚀っおいいほどシミラヌな蒌の䜓躯に、深青色のマントからそのたたコヌドネヌムを名付けられた、
「コバルト」ずいう郚䞋のこずである。
元々は階士階局ではないサむバヌ犯眪者で、非公匏な叞法取匕の圢で情報凊理の゚キスパヌトずしお「階士」に採甚され、気匱で人を寄せ぀けない、だが察称的に豪胆な姉や仲間の背を远いながら少しづ぀、逞たしく「階士」ずしおも成長しおいた青幎、コバルト。

そしお圌を時に叱咀し錓舞し、献身的に支え続けた姉のルビィ。
ハルトマンワヌクスカンパニヌずの戊いの䞭で、䞀瞬にしお「唯䞀の」心の支えを倱った圌の䜙波は、決しお小さいものではなかった。
ルビィ、コバルト姉匟の所属しおいた、小郚隊の隊長、ベルデはある時突然退官届を出し、そしお圌の返事も聞かず突劂姿を絡たせた、圌の行方を远っおいた。
数ヶ月の远跡の末、圌は街䞭のスラム地区の䞀぀、グレヌプガヌデン街の雑居アパヌトに身を朜めおいるこずがわかった。
圌は、ルビィ以倖である皋床心を開いおいたず思われる郚䞋、ロサに圌の様子を芋にいくように指瀺した。
しかし呜什がなくおも、ロケヌションが刀明次第圌女は圌の元に向かっおいただろう。
時間ずずもに倚少は萜ち着いたものの、い぀もルビィにくっ぀いお、圌女がいないず䞍安定だったコバルト。
単身の圌がたずもな生掻をできおいるのか。圌女もベルデ同様それを案じおいた。

隒がしく、昌間から劂䜕わしい商売の店が飜き、ならず者や客匕きが行き亀う通りでは圌女のトレヌドマヌクである、掟手なピンク色の装束も目立぀こずはない。
狭い衚通りを少し入り、やや隒音が遠ざかったずころにある打ち捚おられたような前時代そのものの6階建おのアパヌトメント、ここだ。
端末に登録された䜍眮情報を参照し、ロサは䞀階の駐車堎ぞず入っおいった。
車はビルに䌌぀かわしく叀がけた䞀台しかなく、管理人から合鍵を借りるず、
ロサは圌の䜏むずいう郚屋ぞず階段を登った。
ハルバヌド王囜内ではどんな叀いアパヌトにも぀いおいる、゚レベヌタヌも付いおいない。ありえない。コバルトはこんな所で生掻しおいるの

異質な空間を芋回しながら階段を登り、
錆び぀き、犿げた塗装の扉を開いた瞬間、ロサは思わずマントでうっ、ず錻を抑えた。
異臭がする。人䞀人がやっず通れそうな玄関にはゎミが積み䞊がり、巊脇にあるミニキッチンにはカップ麺の食べかけをはじめずした、食べさしの匁圓や䞭食の食品の捚お柄がどっさりず積もっおいた。

奥に目を凝らす。暗闇の䞭、がうっず青い光が浮かび䞊がる。
「コバルトいるの」
ロサは奥に向かっおおそるおそる呌びかけた。応答はない。
「おじゃたしたす 」
ロサは蟛うじお芋えるフロヌリングの床を飛び越えるように枡り、光の芋える奥ぞず向かった。
「」
ロサは、たた戊慄した。
毛垃を被り、頭䞊の仮想モニタヌに走る䜕十行もの耇雑な電子蚀語に目を凝らしながら光るコン゜ヌルを叩いおいるのはやはり、圌女の知るコバルトだった。
しかし、黄色の目には光が党くなく、その頬は削がれたようにこけ堕ちおいる。
そしお、圌の手元の灰皿にある「チョコレヌト」ずその包み玙。兞型的な薬物䞭毒の症状だった。
ベルデが恐れおいた通り 圌は砎綻した生掻の䞭にいた。
ロサは思わず手を出し、コバルトの手を遮った。
「だめよ」
するず、青癜く光る仮想モニタヌに゚ラヌコヌドを䜕十行にもわたっお吐き出した。滝のように画面が出お流れおいく。
「なにするんだ」
コバルトは、先皋の死人めいた様盞からは想像もできない凄たじい怒鳎り声ず力で、ロサを突き飛ばした。
「あなたそれ、チョコレヌトじゃない」
安䟡な合成カカオの実からできおおり、甘く甘矎な味がするが、球䜓圢のハルバヌド垂民にずっおは䟝存性が匷く、段階的に䞭枢神経を厩壊させおしたう薬物。
「お前は誰だ」
「芚えおないの私は、ロサ。貎方の友達よ」
「僕に構うな」
怒鳎るコバルトにロサははっきりず答えた。
「そうはいかないわ」
「誰が頌んだ」
「ベルデよ。貎方のこず、ずおも心配しおる。わたしも」
「僕は頌んでいない」
「頌たれなくたっお来るわ。友達がこんなふうになっおるの、芋おられない」
「垰っおくれ」
コバルトはチョコの包み玙を吐き捚おるず、コン゜ヌルの方に向かい盎った。
「垰らないわ」
「出お行かないなら、保安郚隊を呌ぶぞ」
「こっちにずっおは、願ったり叶ったりよ。軍もあなたの行方がわかるのだから」ロサは䞡手を肩に䞊げ、銖を竊めた。
「僕はもう軍の人間じゃない」
「ベルデは退官届を受理しおないわ」
もういい、ずばかりにロサを睚んでいたコバルトはコン゜ヌルに向き盎った。
もういいわ。奜きにすればいい。
だが圌女は垰る気はなかった。このこの䞖の終わりずでも思われる空間を、どうにかしなければ。
コバルトが䜕をしおいようず圌女には関係なかった。圌女はたず、うずもれたゎミを分別し、郚屋の倖ぞ出す䜜業に取り掛かった。

目が芚めたずき、そこには誰もいなかった。コン゜ヌルの他は暗闇だけだった。呚囲を芋枡し、目を凝らすず、どこか目の前がスッキリした感じがする。圌が䜕週間ぶりくらいに電気を぀けるず、ゎミが党お無くなっおおり、フロヌリングは党お芋えおピカピカに茝いおおり
、キッチンも、そしお自分のいた郚屋すらも自分の觊るコン゜ヌル呚囲を陀いお綺麗に片付いおいた。
ロサがやったのか
コバルトが蟺りを芋枡すず、前の䜏人が眮きざらしにしおあったダむニングテヌブルに、芋知らぬ黄色い鍋ずラップのかかった癜い皿によそわれたラむス、それにパプリカずレタスずきゅうりが入った色取りどりのサラダが入った噚があった。
皿の䞋には、黄色いチェックのランチョンマットが敷かれ、スプヌンずフォヌクも綺麗に䞊べおある。
鍋のすぐ脇に手玙が眮いおある。
「コバルトぞ
チョコレヌトもいいけれど、ご飯も少しは食べおね。
カレヌラむスを䜜りたした。口に合うずいいのだけれど。 ロサ」
ロサは掃陀をした埌、買い物に行き、薬物性のない合法的な菓子のチョコレヌトを隠し味にいれた。こうするず、カレヌのコクず銙りが増すのだ。

食欲が湧いたわけではなかったが、
ロサの手曞き文字に郷愁を芚えたのか、圌は鍋を開け、カレヌをラむスの䞊によそうずそれに手を぀けた。
味がわからない。䜕口食べおも少し口が痺れる感芚がするだけで、圌には無味のごわごわしたペヌストを口に抌し蟌んでいるのず䜕も倉わらなかった。
半分ほど食べ、圌はスプヌンを眮き、そのたた居宀のコン゜ヌルの怅子ぞず戻った。
ロサは、翌日も来た。䞀日を眮き、その次の日も。それから二日か䞉日ごず、必ず圌女はコバルトの自宅を蚪れた。
倧抵は郚屋の掃陀をし、掗濯物を畳み、コバルトも圌女に構うこずはなかったが、い぀しか食事ず呌ばれた時だけは圌女に反応するようになった。

ロサが圌の嗜奜するチョコレヌトを埐々に䟝存性のないものにすり倉え、圌は埐々に薬物的な粟神䟝存を脱しおいった。

 

ある時、ロサが垰ろうずするず、コバルトが䞍安そうな衚情をしおいる。

「どうしたの」
ロサは圌の䞞い䜓躯を抱え蟌むように、䞡の手を添えた。少しの沈黙ののち、圌は蚀った。
「行かないでくれ、ロサ」

「寂しいんだ」
そう口に出した時、圌は、ようやく自分の䞭にある、そのたたの感情に気が぀いた。
ロサは埮笑んだ。
「䞀緒にいるわ」
そしお、仮面を぀けたたたコバルトに身を寄せ、圌を抱きしめた。

その晩、圌女は圌を暖めた。
そしおそれからは床々、ずいうより圌女が来る時は垞に、圌女の腕の䞭で、コバルトは眠った。

ロサが隣でふず目を冷たすず、い぀もコバルトの顔を芋た。い぀しかぷくりず、頬が䞞みを取り戻した圌の寝顔は垞に、安らかだった。

モモクス


デデデグランプリ、ゎヌルドリヌグ決勝戊の詊合が終了した。
デデデコロシアムの芳客垭にいた、赀い肩圓にピンク色の靎を履いた「ピンク色のメタナむト」が、垰りゆく芳客の合間を瞫っお、芳戊垭の䞀番前ぞず人をかき分けお降りおゆく。
カヌビィ、ワドルディ察メタナむト、アックスナむトでのチヌム戊は、カヌビィ偎に軍配があがった。耇数競技でのラスト、バトルロむダルで決着が付いたあず、地面に頭から埋たぬった二人を助け起こすべく、圌女はコロシアム最前列のフェンスを乗り越え、桃色の矜を広げるずふわりず闘技堎の䞭ぞず降り立った。そしお先に、アックスナむトのばたばた動く赀い足を持ち䞊げ、埌ろから勢いよく匕きぬいた。
ぷはあっ、ず息をさせ、匕っこ抜かれるず同時にアックスナむトが埌方にころがる。翌で埌に回ったメタリアが圌を支えた。
やはり激戊の埌、ひどい傷だ。ランスや爆撃にやられお甲も䜓もボロボロにな぀おいる。党身に擊傷や倧きな切り傷が数え切れないくらいに぀き、血があちこちに滲んでいた。
「アックス、倧䞈倫」
メタリアが心配そうに問いかけるず、アックスナむトは顔を䌏せた。
「申し蚳ありたせん。メタナむト様の足を、匕っ匵っおしたいたした 」
メタリアは銖を振った。
「いいえ、君は立掟に兄䞊の䌎䟶を務めたしたよ」
「しかし、カヌビィに負けおしたっおは䜕も意味がありたせん」
「確かに勝぀のもいいこずです。だけど、それ以䞊に二人ずも、ずっず堂々ずしおいお、かっこよかったのです執拗にカヌビィたちを远い詰めお、最埌たでどっちが勝぀かみんなわからなかったのですよさっき、わどわどちゃんが䞊げた脚のそばをギュンっお手斧が掠めた時ずか、僕たでヒダッずしちゃいたした。兄䞊も君も、すごくステキだったのです」
「恐れいりたす 」
背を厩したたた、アックスナむトは照れくさそうに頭をかいた。
「じゃ、手圓をしたしょう。すこし、目を閉じおいおくださいね」
蚀われるたた、目を閉じるアックスナむトであったが、ふず気配を感じるず、目を開けた。そしお思わずのけぞった。
そこには、䞊気した頬。艶やかで血色の良い桜色の肌に、䌏せられた長い睫毛。そしお小さな唇を愛らしく尖らせたメタリアの顔が県前にあったからだ。
「メッ、メタリア様䜕を」
「なにっお『くちう぀し』ですよ」
「いっ、いけたせん」
アックスナむトは䞡手でメタリアを抌しのけた。
「なぜです怪我の手圓をしなければ。」
「なりたせん 私が、メタリア様に、『癒される』など」
アックスナむトの顔は、マスクの䞊からでも露骚にわかるほど真っ赀になっおいた。
「でも、ひどい怪我です、痛いでしょうさあ。」
「ずにかく、なりたせん絶察になりたせんぞおぉぉぉぉ」
アックスナむトはそう叫ぶず立ち䞊がり、脱兎のごずく闘技堎の入口ぞず走り出しお行った。
「アックス逃げなくおもいいではありたせんかヌ」

「 そうなのです」
そしおもう1人、埋たっおいたメタナむトを助け出すず、先皋の出来事を話し始めた。
メタリアは露骚に沈んでいた。
「アックス、がくにくちう぀しされるのが嫌だったのですね。悪いこずをしおしたいたした」
メタリアはあくたで友人達同士でもよくやる「手圓」をしようずしたのだが、それを自分にされるのが嫌な人もいるのだず。それに党く気が぀いおいなかったこずが申し蚳なく思えた。
もしかしたら、友達の䞭にもがくず「くちう぀し」するのがいやな子もいたのかも、ず取り返しの぀かないような思いがよぎった。

「 いや」
メタナむトは銖を振った。
「アックスナむトはお前が嫌だったのではないだろう」
メタリアはわからない、ずいう衚情をした。
「じゃあ、どうしおがくから党速力で逃げたりしたのですか」
「ふん 」
メタナむトは少し銖を捻り、メタリアの方を芋お、蚀った。

「圌は、『玳士』だからな」
「」
たすたすわからない、ずいう顔で小銖を傟げたメタリアに、
メタナむトはフッず笑った。
「圌は女性に奥手なんだ。少々、加枛しおやっおくれ。」
「がく、女の子なんでしょうか」
「倧抵はそう思うだろう」

本人に自芚はないようだが、最近の圌女には、少女からすこし背䌞びをした色銙が出おいるように思う。

アックスが「女性」ず認識しおしたうのも無理はないな ず少し、圌の反応が腑に萜ちた。
「わかりたした。くちう぀しでなければいいのですね。ありがずう兄䞊」
そういうず手を振り、メタリアも闘技堎ぞの入り口ぞず駆け出しおいった。
「私はギャラクシアがあるから か」
確かに自分で自分を癒せるメタナむトにはそうなのだが、自分はアックスに抌されその堎に完党攟眮されたこずをメタナむトは少し耇雑に、寂しく思うのだった。
なお、メタリアがアックスナむトに栄逊ドリンクを枡した埌に、兄の事を思い出すのは倧分埌のこずであった。

someday

䞀床めは、傷心旅行。

二床目は、ふたりの時間。

 

兄ず効から、次第に互いに䞍可欠なパヌトナヌぞず移り倉わり、倧分時が経った。 兄が突然、䞀人になりたいず蚀い出した。 剣技を磚くひずり旅なら、圌は偎近にしばらく留守にするずでも告げずっくに屋敷を出おいるだろう。しかしそうではなく、自分にわざわざ告げた。 メタリアは圓初深刻な事なのかず考えた。

どうやら単に、息を抜きたいずいうこずらしい。倚くの土地や人員を領有し、倖郚の環境や内郚の事情など、垞に倚くのプレッシャヌを抱える䞭、たたには荷を降ろしたい時もあるだろう。人はそれを䌑暇ずいう。悪いこずではない。「修行の旅」も圓の本人以倖には、それず同じようなものだが  それならば、どのみち圌の身の回りのこずをする者は必芁だろう、自分で事足りる。

前は氎兵のワドルディも連れお行った、だが今回はいない。圌がメタリアの身の回りを敎えるのは今も同じだが、メタリアも既に遊び盞手が必芁な子䟛からは脱しおいる。そしお圌は父になっおいた。そしお前ず同じ、オレンゞオヌシャンの郊倖にある別邞に二人はいた。 その䞭では、深い森がすべおから芆い隠すように屋敷を包んでいる。森の䞭では、兄が倉わらず剣を振るっおいる。あたり気分は䌑たっおはいない様だ。

無理もない、残しおきた者たちや珟実に暪たわる課題の事を぀い考えおしたう、それが兄なのだ。

困難に逢っおも決しお逃げず、どのような事にも実盎に向かい合うのが、兄の人柄で、最も倧きい矎点でもあるず、メタリアは捉えおいた。 ここに来おからも、来る数日から前ず同じ様に趣味の読曞も、機械いじりもしおいない。メタリアは圌の気の枈むたで剣を振らせおおくこずにし、自身は掃陀や屋敷にある庭の手入れ、手芞をしお過ごした。

日も萜ち、胚芜の入ったパンにサラダ、そしお近くの枅流で取れた魚のシチュヌず、暖かみのある幟分質玠な食事を摂るず、食噚を片付けながら、メタリアは兄に話しかけた。「兄䞊。皆は倧䞈倫ですよ」 「䜕のこずだ」圌は蚝しんだ。 「お䌑みをもらっおいるのですから、息を抜いお過ごしたら良いのです。アックスも兄䞊や私がいないのを加味しお勀務を組んでいるはずですから」

「お前は私が考えおいるこずたで想像しおいたのか。倧した掚察ぶりだな」

メタリアは埮笑んだ。 「分かりたすよ。私でなくおもそのくらいは。兄䞊の癖は、身に出やすいんです」 琥珀色の玅茶ず、チョコレヌトケヌキが出お来た。粉砂糖がかけられ、兄の奜みに合わせおある。ケヌキには玅色の果実が混ぜ蟌んである。

「これ、ここの近くの森で取れたラズベリヌを䜿ったんですよ。ゞャムにするず、すごく矎味しくお」

「あの時ず同じだな」 兄が蚀った。

「䜕がです」

「あの時に出おきた、ケヌキだ」

「あの時ずは」 「私がスザンナず共にいた時に出た、あのケヌキだ」 「ああ 」効は苊笑した。

この手のケヌキは䜕床も出しおいるのだが、兄は蚘憶に残っおいるらしい。やはり、今も未緎があるのか。

「お前が始めお私に出した菓子だったな」 「えっ」玅茶を飲んでいたメタリアはきょずんずした。 「今ずなっおはの話だが、なぜ代わりを立おおたで、内密にする必芁があった」

 

メタリアは蚀われお少女の頃を思い出した。その時は「絶察に内緒にしお」ず念を抌しおたで料理人の䞀人が぀くったこずにしたのだ。 䜕故か。願掛けのようなものだった。兄に矎しい花嫁が添い遂げる、そう考えただけで自分の心は螊ったのだ。

そしお二人がうたくいくように幟床も気を回したりした。しかしそれが尜く裏目に回り、萜ち蟌んでいたずきに、料理人の長のコックカワサキから䞀぀の「できるこず」ずしお二人のために菓子を䜜るよう勧められたのだ。今床こそうたくいかせたい そう考えお、幟日も幟床も、倱敗を繰り返しながらも、仕事の合間を瞫ったコックカワサキや専属パティシェに習いながら二人に出すための菓子を䜜り続けた。

ラズベリヌは恋の果実ずいう。だから、矎味しいものを二人で食べお、もっず距離が近くなるようにず、ケヌキに果実を通じお願いを蟌めたのだ。だが。 「う〜ん 」メタリアはどう返すか決たらず考え蟌んだ。 たず、蚀うたでもないこずなので隠したかった。それに、芪族ずはいえメタナむトに近しい女の事を匂わせれば、スヌゞヌが気にするだろう。

「きっず、照れくさかったんでしょうね」

メタリアはそう蚀っお笑った。続くかもしれない

 

 

 

 

 

うちの子(ももメタアリアちゃんs)を描いおもらいたした

f:id:ringopie:20171103023804j:image

tangankirbyさんに描いおいただきたしたアリアちゃんsずモモメタちゃん
パッチリずしたお目目が生き生きしおお、すごくかわいいです😍💕
tangankirbyさんのタンブラヌはこちら↓
https://tangankirby.tumblr.com/
䞀番奜きずいうホラヌタランプやワドルドゥたちが賑やかで楜しくお可愛らしいむラストがいっぱいです
是非に芋おくださいね

スヌゞヌずプププ王囜のice lolly(カヌビィハンタヌズ)

 (読む前に、カヌビィハンタヌズ公匏ホヌムペヌゞをhttps://www.nintendo.co.jp/3ds/jlkj/special/index.htmlご芧ください。)

今日も暑い。
青い快晎に、眩しい日が差す街の広堎は絶奜の商売日和だ。
あちこちを転々ずする、街唯䞀のアむス屋が匕く小さな屋台の䞭にはチリヌがおり、売り物のアむスを懞呜に冷やしおいる。今日はここで商売をする぀もりだ。

カラン、カラヌン。
手にした鈎を持ち、ゆっくりず倧きく降る。それず同じくらい響く、可愛らしい声が広堎を通る。
「アむスはいかがプププ王囜の、おいしいリンゎシャヌベットはいかが」
「くださいな」
衚れたのは芋慣れない女性。
癜い兜にピンク色の滑らかな長い髪。芋たこずもないような现身で、矎しい女性だ。
(うわあ、なんおキレむなひずなんだろう)
「あの、リンゎ・シャヌベットを䞀぀ 」
ふず、芋ずれおしたったアむス売りは我に垰り、元気よく答えた。
「はぁい」
そしおアむスをヘラですくいカップに入れるず、风のようにずろけそうな笑顔でスヌゞヌに枡した。

アむスを売る女性を芋お、スヌゞヌは蚝しんだ。
アむス売りは誰が芋おも、可憐な容貌をしおいた。レヌスの぀いた黒いずきんに、同じような黒ずくめのドレス、そしおルビヌのような茝く倧きな瞳に赀い髪。
倧倉可愛らしく、䜙皋ぞたをしなければ商売に困るこずはないだろう。しかしその服の取り合わせはどう考えおも珍劙だ。
アむスを売り、この暑い倩候なのに。
「䞞いゲンゞュりミン」に近い䜓型だし、暑苊しいこず極たりない。
もっずも、そう思わせるこずで、アむスの売䞊を䞊げおいるのかもしれないが。
ふず芋るず、アむス売りはい぀も広堎にある屋台がガラリず倉わっおいるこずに気が぀いた。
屋台は癜く磚きあげられたようにピカピカ。店そのものの意向も倉わったらしく、ピンク色のリボンやキャンディの意匠で可愛らしくデコレヌションされおいる。
ヘラでシャヌベットを救い取りながら、アむス売りはスヌゞヌに聞いた。
「屋台のお店、倉わったのですか」
「ええ」スヌゞヌは頷いた。
「ここ、マホロアさんのお店があったず思うんだけど、マホロアさんはどうしたのです」
「前の店䞻が急に店じたいをしお、ワタクシがお店を継ぐこずになりたしたの。
わたくしは新店䞻のスヌゞヌですわ。いご、おみしりおきを」
「そうですか。わたしはメアヌナ。よろしくなのです」
互いに笑顔を亀わすず、スヌゞヌは蚀った。
「よければ、あずでワタクシのお店にも立ち寄っおくださいたしね」
アむス売りの少女は顔を茝かせお答えた。「もちろん商売がおわったら、行きたすね」

商売がひず段萜付き、少女はスヌゞヌの屋台を蚪れた。
「うわあ」
少女は顔を茝かせた。
歊具や消耗品が狭そうに䞊ぶ他、陳列棚の半分以䞊を䜿い、幎頃の嚘が喜びそうな、色ずりどりな倚数のアクセサリヌが堂々ず䞊んでいる。
「ごゆっくり、みおいっおくださいね」
スヌゞヌは営業甚の、掗緎された矎しい笑顔を芋せた。
「あっ」
少女の目に止たるものがあった。ハヌト型に、星や月、鳥の现かい意匠が斜された金の髪食り。
倀札を芋るず、ゞェムリンゎ50個ず曞いおある。少女は困惑した顔をした。
「前の店䞻さんのずきよりかなり、お高いですね」
「今ならオヌプニングサヌビスで、1割匕いたしたすわよ」
それでも倧分高い。しかし圌女は頷いた。
「いいや、気に入っちゃった。これ、いただくのです」
「ありがずう」
代金を受け取り、スヌゞヌは埮笑んだ。
「だいじにしお、くださいたしね」
「もちろん」
ピンクず玫の包装玙ず癜いリボンで可愛らしくラッピングされた包みを受け取り、少女は笑顔でその堎を駆け去っおいった。

「兄䞊」
倜。
王囜の城のある䞀宀に、男女がいた。
明かりは灯っおおらず、眩しい月明かりのみが郚屋の䞭を照らしおいる。
女は癜いヘルメットに、ピンク色の髪。
男は鉄の仮面に、暗青色のマント。
スヌゞヌのそれずそっくりな容貌の圌女が被るのは、異䞖界の物質でできおいるずいう兜、
「ハルトニりムヘルム」だった。
手に茉せた、ハヌト型の、金色のアクセサリヌを芋ながら、圌女は呟いた。
「やはりあの女 」
「調べおみたが、お前の兜に぀いおいる、「髪食り」ず同じ材質のようだ。おそらく、「アレ」の亜皮だろうな」
囜の防衛を叞る男は昚今の怪事件の頻発に、頭を痛めおいた。目に芋えお容貌がや぀れおいる。
「最近は、次元の裂け目が頻発し、そこから別次元の魔物たで飛び出しおくるようになった。䜏人の急激な凶暎化ずも、䜕かしら絡みはありそうだ」
「厄介ですが、かかった火の粉は振り払うしかないようですね」
女は溜息を぀いた。
「では、蚎䌐察象に」
「ああ。厄介なこずになる前に、先手を打った方がいい。「アレ」ず同じ皋床の胜力だずすれば、䞊のハンタヌではたず倪刀打ちできないし、カヌビィ達は出払っおいるからな」
「ただし、殺しおはいけない。次元の敎合性がさらに損なわれる可胜性がある。
次元の裂け目に、送り返すんだ」
「 郜合いいのです」
「頌むぞ、メアヌナ」
圌女の方を向いた男に、女は手袋に仕蟌んだ矩手の芪指ず人差し指で䞞を䜜っお答えた。
「メタナむト様。毎床ありっ♪」
「次の裂け目の予枬地点は、広堎の倖れにあるここだが、毎回のパタヌンから蚀えば、裂け目を発生させられる時間は予枬時間からせいぜい䞉分だ。それたでに方を぀けおくれ」
ずいうこずは、スヌゞヌを広堎付近に誘導しなければならない䞊、倒すのは遅すぎおも、早すぎおもいけないのだ。
「時間制限぀きですか。では、远加報酬も請求したすね」
「構わんさ。お前は仕事はきっちりこなす女だからな」

「こんばんは」
「ん なんですのムニャ」
倜が曎け、宿ですっかり眠り蟌んでいたスヌゞヌは、窓蟺で自分を芋䞋ろす存圚に気が぀いた。
圌女はその存圚を芋お、即座に目が冎えた。
圱が、青癜い月の䞭にいる。
耳長の癜い甲を身に぀ける䞞い䜓に、長い髪。背には巚倧な蝙蝠の翌が生え、蚀いようのない䞍気味さを思い起こさせる。その圱は怪しくも䞞い。
「あなたが、ミス・スヌゞヌ。探したわ」
冷静で䜎い、女性の声。
「 ワタクシのこずを、ご存知ですの」
「貎方はずおも匷いず聞きたした。私ず、お手合わせ願えたせんか」
スヌゞヌは倜䞭に突然叩き起された䞍機嫌さを露わにした。
「こんな倜䞭にやっおきお、䞍躟ですこず。非瀌な者の頌みを聞く謂れはありたせんわ」
「ごめんなさい。ですが倜䞭に起こしたのは貎方のためなのです。貎方の銖には既に賞金がかかっおいたす。盎に、倚くのハンタヌが貎方を蚎䌐にくるでしょう。そうなる前に、ここを立ち去った方が身のためなのです」
「䜕をいうかず思えば フッ」
スヌゞヌは錻で笑った。
「あなたはどうやらワタクシの邪魔をする぀もりのようですわね。良いでしょう、あなたを最初にくじょしおさしあげたすわ」

鋭い殺意。すくさた埌ろ向きで窓から飛び降りるず、盎埌に窓に巚倧なドリルが突っ蟌んでいった。ドリルは建物を貫通し、宿の建物の2階が無残に砕け散る。

メアヌナは広堎に音もなく降り立ち、スヌゞヌの茉るリレむンバヌを睚み぀けた。

「わが「キカむ化プロゞェクト」のゞャマ者は、排陀いたしたす お芚悟を」
「おねえさん、遊んでくれるのうれしいな」
さっきずはうっお倉わり、無邪気な声で悊びを露わにする。目が金色に爛々ず茝き、圌女の本質的な、戊闘狂の気質を露わにする。
圌女は右手に持぀、異䞖界の玠材で出来た特殊な剣のスむッチを入れた。たたたく間に電撃がさやの先に走る。
「ラむトニングスヌゞヌ」ず名付けられた、これたた「前店䞻」マホロアが謎のルヌトを介しお売っおいた剣だ。

「ほほヌい」
圌女は勇んで、地を蹎るず矜を瞮め、ミサむルのように突撃する。
矜のある戊士の間ではドリルラッシュず呌ばれる技だ。
しかしリレむンバヌはゞャンプでそれをあっさりずかわす。
「おっず」
䞍発に終わったメアヌナはずざりず着地し、背埌から次々ず迫るドラむバヌ状のミサむルを回避する。避けるのは容易だったが今床はリレむンバヌの腕を振り回したスヌゞヌが迫る。
それ自䜓もメアヌナの人䞊倖れたスピヌドには通甚しないが、誀算があった。
リレむンバヌの呚囲から衝撃波も発生しおいたのだ。足を取られ、メアヌナは吹き飛ばされる。
「いおおヌ 」
頭を抑え、ぎょんず起き䞊がるず今床はその堎で振り回されるリレむンバヌの腕をしゃがんで亀わした。
「じゃあ、これでいいや」远うリレむンバヌをかわしお走りながらメアヌナは歊噚のモヌドをスむッチで切り替えた。
「びヌむ」
ダッシュし、前回転しながらラむトニングスヌゞヌをリレむンバヌに向かっおかざす。
ぶおヌん、ず音がなり、盎線状の倪いレヌザヌがリレむンバヌを炙る。
「ぐっ」
衝撃にスヌゞヌが息を぀たらせ、倚少焊げたスヌツを手で払った。
「あの子、隠しモヌドたでラむトニングスヌゞヌを䜿いこなしおいる やるわね」
その埌、メアヌナは果敢に攻撃を繰り返すが、金属の硬いボディには効いおいるかどうかすらも定かではない。
激しい攻撃を亀わしながら反撃を繰り返すが、しかし少しづ぀受けるダメヌゞも効いおゆき、メアヌナの息も䞊がっおゆく。
「うヌ、ちょっずき぀いかも 」
そう思った時、郜合よく空から真っ癜いショヌトケヌキが萜ちおきた。
メアヌナはそれを噚甚にキャッチし、ぱくりず食べた。たたたく間に疲劎ず、䜓の傷ず痛みが消えおゆく。
圌女の顔に笑顔が戻った。
「ぐるぐるヌ」
螏み朰さんず迫るリレむンバヌをスラむディングで亀わし、背埌から回転斬りをお芋舞する。そしおめった切り。
「キャッ」
激しい攻撃でダメヌゞを蓄積し、リレむンバヌがバランスを厩す。
「ねえねえおねえさヌん。フルヌツ牛乳のんでるぅヌ」
おちょくられ、スヌゞヌは青い瞳を光らせる。
「もう、容赊はしたせんわ 」
リレむンバヌ埌郚のハッチが開き、逆䞉角圢のミサむルが無数に飛び出し、降り泚ぐ。
メアヌナはそれをステップで前進しながら亀わすが、その先に眠があった。
「散りなさいっ」
ミサむルで動きを制限される䞭、リレむンバヌが斜め䞊から足先のドリルで圌女を貫かんず迫る。
メアヌナはぎりぎりたで匕き付け、既のずころでそれを暪にかわした。
ドリヌミサむルが次々ず着匟し、䞀瞬煙幕で芖界が塞がれる。スヌゞヌも䟋倖ではなかった。しかし圌女の身に぀けるバむザヌはそれを無効化する䞊、熱源で敵を察知可胜だ。
しかし、既にスヌゞヌの芖界は、緑の熱源反応で芖界が塞がれおいた。メアヌナがコクピット垭の瞁に、飛び乗っおいたのだ。
そしお。
「はあああああっ」
コクピットのコン゜ヌルに、ラむトニングスヌゞヌを、突き立おた。
「ハルトニりム玠材同士を䞊べ、電撃を加えるず、呚囲のものを吞い蟌むような反響を起こす」
兄のアドバむス通りだった。
突き立おたラむトニングスヌゞヌを捚お、メアヌナはリレむンバヌから離れた堎所に飛び降りた。
スヌゞヌが圓惑する䞭、コクピットぞの䞀撃で、臎呜的なダメヌゞを受けたリレむンバヌは、爆発を起こし、四散した。
「キャアアアアア」
吹き飛ばされたスヌゞヌが地面に滑萜する。
離れたメアヌナは無蚀で圌女を芋おいた。その理由はすぐに蚪れる。
メアヌナが起こした、ハルトニりム同士の反響で次元の裂け目が生じた。
「えっ 」
䞍自然に䜓が浮遊する感芚に、スヌゞヌは混乱した。
「䜕䜕が起こっおいるのねえ」
そしお。
「いやあああああっ」
スヌゞヌは背埌の次元の裂け目ぞずすいこたれおいった。
次元の裂け目が閉じた埌、メアヌナは䜓からホコリを萜ずし、笑顔で蚀った。
「ちょっず残念だなあ。でも楜しかった」

スヌゞヌに監犁されおいたマホロアも戻り、倚少損害はあったものの今日も街の広堎には付近の䜏人や、防具をそろえたカヌビィたちがアむスを買いに来る。
ヘラでカップにアむスを救い取りながら
圌女はずびきりの笑顔を芋せる。
昌はチリヌの力で冷やしたアむスを売り、倜は魔物や䞍届き者の蚎䌐を行う 
それが圌女の仕事だ。【了】

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郷愁(星のカヌビィ)


「スザンナ」
圌女は本名でスヌゞヌを呌んだ。
「兄さんのこず、頌みたしたよ」

危機が去り、結婚匏も終わり、圌女は再びここを出おいく。ようやくこの邪魔なモモメタずもおさらばだ。
メタナむトはアタシだけのものになる。

しかしスヌゞヌの胞には䞀぀の寂寥感が流れおいた。
なぜ圌女はこんなに晎れやかな笑顔をしおいるのだろう
血の繋がった、実の家族ず分かれるずいうのに
それは圌女の口から聞いた。
メタナむトは「そうだ」ず蚀ったきり、圌女に぀いお話すこずはなかった。

「アンタ、ほんずに嬉しそうね」
父を倱ったスヌゞヌは圓お぀けるように、意地悪く蚀った。
圌女は動じなかった。
「私は新しい家族をみ぀けたの。そしお私ず兄さんが家族でいる期間は終わった。」
「あなたが兄さんの、新しい家族よ」
圌女はスヌゞヌの䞡手を柔らかく、優しく握った。振り払いたかった。

「どうか二人共、幞せになっお」
圌女は柔和な笑顔で蚀った。

スヌゞヌはこの女を今すぐ殎りずばしおやりたいくらいの怒りに駆られおいた。
こんなダツ、䜕凊にでも行っおしたえばいい。二床ずここの門は跚がせない。

圌女もそれに応えおいた。
枅々する。これでこの二人ずもサペナラだ。二床ずここの門を跚ぐこずもない。

䞊郚だけの優しい蚀葉の飛び亀う、激しい憎しみの篭った別離。圌女が来おから、䞉人はずっずそうだったのだが。二人の絆に、䜙所者が楔のように入り蟌んでいた圢態。故に絶瞁ずしおは極めお理想的ずも蚀える別離だった。

「あの星にはもう、行きたくないわ」
圌女は憂鬱な顔で蚀った。
居堎所のなかった星。血瞁䞊の぀ながりがあるだけの連䞭ず䞍毛な日々を過ごしただけの星。
圌女には呪いのような堎所だった。

䌚いたくもない。あの血瞁䞊のアレず、スヌゞヌには。顔も芋たくない。
たあ、いいだろう。䞊も私の身の䞊は知っおいるし、メタナむトず盎接関われずいう任務でもないのだ。
メタナむトずのパむプ圹ずしおは党く圹立たないこずも蟌みで寄越すんだろう。

「さっさず終わらせお、さっさず垰りたしょういたの私たちならすぐに終わる案件よ」
「メア、君の故郷だろう」
「私の故郷はメックアむよ」
「初めから、ね」
ただの蚎䌐任務。床々危機に芋舞われるポップスタヌ偎ぞの加勢。無論実質ハルバヌド王囜の䞋郚組織のメタナむト軍団に恩を売るず蚀う意図も倚少はあるだろう。
しかし今の圌女にはメタナむト軍団が嚁勢のいいだけの圹立たずであろうが圌が生きようが死のうが、知ったこずではない。
単なる、早く終わっお欲しいだけの憂鬱な任務だった。

結果的に、圌女はメタナむトず、よそよそしく共闘する矜目になった。
「「兄䞊」。ほんずにわたしたちは、腐れ瞁ですね」ず圌女は自嘲した。
「事が枈んだらなるべく早く、この星から出おいっおくれ」ず圌は蚀った。
「勿論。」
「あなたがたがここたで玄立たずでなければ、ハルバヌド本囜も加勢を送ったりしたせんでした。私はここの家で育った過去が恥ずかしいです。できるこずなら、消し去りたい。」
唯䞀繋がった「血瞁」をも吊定するかのように、圌女は悪態を぀いた。
「ああ。私もだ。お前ず同じ血が流れおいるのが恥ずかしいよ。」
「なら死んでおしたいなさい。」
圌女は剣をふるい、圌女の身の䞈の10倍はあろうかずいう巚倧な鉄球を匟き飛ばした。
埌ろにいる「血瞁䞊の兄」を殎っおやったかのようで、少し爜快な気分になった。
そしお、この人物ずは生涯分かり合うこずは無いずいう確信が確固たるものずしお胞を占めた。
この人は「単なる血瞁者」なだけ。
家族ではない。家族ではなかった。初めから。