今日から使えるコールトレイン名言集
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傀儡の歌姫(ピンクメタナイト・擬人化)
M-4114 アリア/カンパニーに捕らえられ、洗脳されたメタリア。
とりあえずぼくがクローン系等のハルト社員なら剝きたくなるスージーモモメタをかんがえてみました。スッケスケ!メタ兄さんにとっては妹が破廉恥な格好をさせられている上に(歌姫なので)度々衆目に晒されて辱められるという卒倒+いともかんたんにカンパニーへの殺意が湧くシチュエーションです。良家のお嬢さん(由緒あるメタナイト家の子女だし)が捕まって破廉恥な格好させられんの萌える。
※懺悔しますが、ペルナb1とふるるを混ぜてパクったような服になってます
スージーモモ(略してスモモ)
【M-4114 アリア】ハルトマン製改造メタリア(ピンクメタナイト)。更に名前の一部を奪われ、兵士の士気を高めるためのサイボーグ、”アリア”として生まれ変わる。
このような滑稽な姿は、スージークローン(ベアトリス)の意向によるものである。 カンパニーを去ったオリジナルへの意趣返しもあったと思われる。
ちなみに、4114は[alia]のleet文字。分かって!
作業用BGM:Zed Blade OST Track 10 Valkylie -She Likes Gabber Mix- (Stage 8) https://youtu.be/hPBuMlkPv44
断片/機械仕掛けの騎士③
アリアが歌う。
あるものはアクシズ・アークスの外周の通路から、
あるものは中継を通じて、彼女の姿を見る。
すべての社員があらゆる作業を止め、彼女の歌に聞き入る。
あるものはニコニコと笑う彼女の笑顔に魅了されながら、
あるものは、舌っ足らずな甘い声にうっとりしながら、
またあるものは、早く作業に戻りたい、と思いながら。
アクシズ・アークスの上下、左右…まさに、「中央」に設えられたステージに立つ彼女は、カンパニーを称える歌を歌う。
かつての社長秘書スザンナは「慰労」と称し、定期的に彼女自身による「コンサート」を行っていた。
彼女の甘く滑らかな歌声と、美しいピアノの音色に、社員たちは聞き惚れ、酔ったものだった。
しかし、彼女のクローンであるベアトリスはそれを好まなかった。
その代わりに。
彼女は社員向けの簡便な「娯楽」としてアリアを用意したのだ。
「カンパニーのために不眠不休で働く社員(せんし)にも、休息は必要よ…」
社長室で、巨大な電子モニターにはるか眼下で歌うアリアの姿を映しながら、二人はその姿を眺めていた。
「アナタも、ね。」
意味ありげに笑うベアトリスの意図を、腹心のメタナイトボーグ、M71105は理解できなかった。
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コンサートを終えたアリアがM71105のもとにやってくる。
「おにいさま!」
小さなまるい体を動かし、とことことかけてくる。そして彼のもとに着くと、誇らしげに彼を見上げた。
「きょうも一生懸命歌いましたよ!どうでしたか、ぼくの歌声?」
「ああ…とてもよかった」
M71105は優しくアリアの頭を撫でた。
すると彼女は嬉しそうに目を閉じ、彼の体に擦り寄ってくる。
『休息』…
M71105は彼女の存在にどこか、懐かしい感覚を覚えていた。ずっと昔から、一緒にいたような。
何故かはわからなかったが、彼はいつしか彼女を気に入り、用がない時でもなにかと彼女を連れ歩くようになっていた。
二人はアクシズ・アークスの垂直中央を真っ直ぐに跨ぐ、透明な通路を歩く。
「おなかすきましたねー」
「きょうのおひるはカレーライス、なのです!」
そして彼の少し前に飛び出すと、くるくると回りながら、カレーライス、カレーライス、と彼女は突拍子もない歌を歌い始めた。
そんなもの、あるわけがない。個々の社員の食事は全て完璧に配合された、栄養剤で賄われているのだ。アリアも。
それなのに、本当に「カレーライス」が出るかのように彼女は嬉しそうに歌うのだ。
カンパニー専属の歌姫であるアリアは社歌を歌うことしか許されていないが、
そんなこともお構い無しで彼女が気まぐれに歌う歌が、彼は好きだった。
しばらく目を閉じ、彼女の歌に聞き惚れていると、いつのまにか彼女は彼の側に戻っていた。
「おにーさま」
外套についた「ウサギ」のような「耳」を揺らし、双眼で彼を可愛らしく見つめる。
そんな彼女を、M71105は自分の身に引き寄せ、そのまま身の内に取り込んでしまいたいような、そんな衝動に駆られた。
社長室に、一件の雑音もない、清らかなピアノの音色が響く。奇しくも、それはスザンナ・ファミリア・ハルトマンのそれとまったく同じ。
ベアトリスは全て知っている。彼らの会話も、モノアイの記録も、さらにはメタナイトボーグの生体反応情報までもが全て彼女のもとにリアルタイムで届いているのだ。しかし彼女は、アリアの「契約違反」も、M71105が私情で彼女を連れ歩いていることも、
全てを見逃していた。
彼女はピアノをめったに弾かなかった。
そして誰かに聴かせることもなかった。M71105を除いては。
「もうすっかり、"アレ"に骨抜きになっているわね」
ベアトリスは独りごちた。
「所詮は、その程度の男よ…」
彼は、彼女のピアノの音色を愛していた。
断片/機械仕掛けの騎士②
数日後。
量産型メタナイトボーグの一つ、M71105は主人のベアトリスに呼ばれていた。
ハルトマンワークスカンパニーの中枢。かつて、既に滅びたゲインズ・インカム・ハルトマンが鎮座していた場所だ。
雰囲気からするに、重要な話らしい。M71105が社長室に入ると、ベアトリスは微笑んで、彼を出迎えた。
「待っていたわ、M71105」
M71105は彼女の前で跪くと、無言で恭しく、騎士の一礼をした。
「今日は貴方に、見せたいものがあるの」
ベアトリスが上を向き、右手を天井に掲げると、何物かが天井から降りてきた。
カプセルのようだ。「ヒト」が1人入るくらいの。
案の定、カプセルの中には楕円形のそれを意図するような台座があり、その中にはクッションが嵌めこまれている。
その上で縮こまって寝息を立てる「それ」を見て、M71105は絶句した。
「これは・・・」
ピンクの体。「カービィ」のような丸い形の生命体。
驚くべきことに、今はメモリーの中にしかない、「スザンナ・ファミリア・ハルトマン」が身につけていたような白い外装を身にまとっている。
しかし、それはカービィではなかった。
メタナイトの実の妹であり、宝剣ギャラクシアの命を魂に宿す美しい娘…メタリアだったのである。
「そう、生まれ変わった「彼女」よ。これからは、このカンパニーのために一生を費やすの」
ベアトリスがぱちん、と指を鳴らすとぱちり、と淡い緑色の瞳が開いた。
カプセルが自動的に開き、彼女がぴょこんととびだした。そして二人の目の前に立つと、小鳥のような歌声で歌い出した。
おお いだいな ハルトマン
おお いだいな ハルトマン
ぎんがに なだたる 王者よ
特別歌い方が優れているわけでもないが、ころころと愛らしい歌声で歌う、耳の生えた小動物を思わせる可憐さに、M71105が目を吸い寄せられていると、
ベアトリスは横から彼をそっと覗き込んだ。
スザンナのそれと全く形状が同じ黒いヘルメットから、さらりと、緑色の美しい髪が揺れる。
「気に入ってくれたようね。このプロダクトは成功よ。これは我が社の兵士に士気を与えるための製品・・・M-4114、「アリア」よ。」
「暫定的なパートナーとして、貴方にこのアリアを与えます。連れてお征きなさい」
「ありがとうございます、ミストレス」
M71105は心よりの感謝を、彼女に捧げた。
何故、という疑問は口にしない。
何故、この娘を自分に与えるのか。
この娘はどんな場面で、自分に必要になるのか。
疑問を持つ必要もない。
この御方は絶対的な存在。
自分は、この御方のためだけに、存在しているのだから。